グルスキーの世界にも写らない
ボクらはいつからかこの掌サイズの小さな画面の中にも生きるようになった。
いや、実際生きているのか、生きているという表現が正しいのか、存在を疑ってしまう程その事実に対しては日々疑問が募るばかりで、そもそもそれに対してどうこう想うこと自体に問題があるのかもしれないと、今や自分の感覚を疑い始めていることに一周回ってようやく気付き出した。
コンビニのパンやマフィンに使われている膨張剤のように、僕らの物語を大きく増幅させるような小さなサイズの中に生まれた世界には最早手に負えない膨大