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【KAWAII探訪】vol.5 兵庫県・日本で初めてティーバッグを作った紅茶工場編(中編)

こんにちは。KAWAII COMPANY[カワイイカンパニー]企画担当のゆめ子です。前編ではカワイイ紅茶の本生産現場に探訪する様子をつづりました。

中編では、カワイイ紅茶を企画するまでについてつづります。

ただ1杯のおいしい紅茶が飲みたいだけなんです

家事や仕事の合間に飲む一杯の紅茶が至福です。

実は、紅茶を1杯分だけ上手に淹れるのは難しいというのをご存じですか?ティーポットに入れるお湯の量が少ないと、紅茶をおいしく淹れるための必須条件である「茶葉のジャンピング」がうまく起こらないため、2杯分以上淹れることが鉄則とされているのです。

沸かしたての空気たっぷりのお湯を勢いよく注ぎ、茶葉をジャンピング(茶葉がお湯の中を上下にくるくる動き回る状態)させることで茶葉が開き、おいしい味や香りがしっかり抽出されます。(画像提供:神戸紅茶)

しかし、紅茶大国のイギリスでも、今では紅茶を飲む方の大半がティーバッグとのこと。なぜなら、ティーポットで2杯分を淹れると温かくおいしいうちに飲み切れなかったり、何より茶葉の計量や後始末が大変!だからなのだそう。

一人分の紅茶をさっと飲める、便利で手軽なティーバッグ。
よく考えるとどうしてお湯を注ぐだけでこんなに色も香りも美しい紅茶がおいしく飲めるの?

急に疑問が湧き出たゆめこ、手軽でおいしいティーバッグのことが知りたくて、さっそく約100年前に日本で初めてティーバッグを機械製造した老舗「神戸紅茶」本社にお伺いしました。


出していただいた紅茶が超美味しい…!

ティーバッグは100年前のうっかりから広まりました。

ティーバッグの歴史は1896年、あるイギリス紳士が一杯分の茶葉をガーゼの袋に入れて糸で縛ることに始まったそう。その後、アメリカの茶卸商が紅茶サンプルを絹の袋に入れて送ったところ、そういう商品と勘違いした顧客がそのままお湯を注いで飲んでしまったことがきっかけで商品化、一気に広まったんですって。

さて場所は変わって日本。神戸の港からほど近い地で1925年(大正14年)に創業した「須藤信治商店」(後の神戸紅茶株式会社)は、立地を生かして紅茶などの食料品を扱っていたところ、1957年(昭和32年)に英国・リプトン社の指定工場となり、ティーバッグの製造を開始。当初は計量した茶葉をガーゼで包んでひとつずつ手縫い

ティーバッグ製造機・コンスタンタが大活躍。(画像提供:神戸紅茶)

その後ドイツでティーバッグ製造機「コンスタンタ」が誕生し、1961年(昭和36年)、神戸紅茶の工場に同機を日本初導入。1分間に150袋を生産できるようになり、日本でもティーバッグが身近なものに。

こちらの平型ティーバッグ製造マシンは1967年製の56歳。コンスタンタ界ではまだまだ中堅です。
近づいてみるとこんな感じ。左からシートが流れて来て、茶葉が乗り、右下に向かって回転しながら折りたたまれ製袋、糸着け後、左に向かって移動しながら外側の紙袋つけとリズミカルに一体化していきます。

コンスタンタ製に代表される一般的な薄くて平たいタイプのティーバッグは、ジャンピングしなくても成分が抽出できるよう主に細かく刻んだ茶葉を使用しています。蒸らし時間も短く抽出時間が早いため、手軽においしく飲むことができるそうです。

100年の時を超えて生まれた革命児、テトラ型ティーバッグ

そんなこんなで日々の暮らしにティーバッグが浸透していったその約100年後、突如としてティーバッグ界の革命児・テトラ型ティーバッグが誕生しました。
テトラ型はバッグの中に立体的なスペースがあるので、少ないお湯の量でも茶葉を効率的にジャンピングさせて成分を抽出することができるように。

1杯分のおいしい紅茶がもっと手軽に飲めるようになりました。

カワイイ紅茶を作りたいのですが……!

神戸紅茶製の紅茶は、日本でも数人しかいない『紅茶鑑定士』がその味を守り続けているそうです。シーズンごとに世界中から直接買い付けた茶葉の味と香りをチェックし、日本の水に合わせておいしく飲めるよう、求める味わいや飲み方によっては、ブレンドやフレーバードティーの香り付けもします。

こんなにたくさんの紅茶も味わいと香りの違いがすべてわかるそう…!(画像提供:神戸紅茶)

「ああ、ガーデンテラスでこの美味しい紅茶とデザートを味わうような、カワイイ気持ちで満たされる紅茶が飲みたい…!

あふれる思いそのままにオリジナルブレンドの依頼をしてみたところ、担当女史から「弊社の紅茶鑑定士と相談します」と回答が。

その後ほどなくしていただいたご連絡で、「こんな試作ブレンドが出来上がりました~」となんと7種類ものフレーバードティーをご提案いただきました!

次回いよいよカワイイ紅茶作るぞ!編
最初から最後まで"おいしい”を連呼しっぱなしだったカワイイ紅茶試飲会の様子企画・パッケージデザインについて綴ります。

KAWAIIお茶会もしたい……!

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