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悩める民主主義 衆愚政治からの脱却

アメリカ大統領選挙が盛り上がっている(?)様だ。

ニュースで見る民主党大会などを見ていると、暗澹たる気持ちになってくる。

まるでロックスターのコンサートの様だからだ。

これをやっている人たちはきっと、投票する民衆はバカなのだ、

と考えている様に見える。

政治の指導者を選ぶのに、人気とか雰囲気が良いとか、

要するに政治の中身はどうでも良く、気分だけで投票させようとしている、

としか見えてこない。

日本の選挙も同様だ。

どれくらい握手したかで票が決まって来る、などと言われる。

葬式や盆踊りに顔を出し、新年会を回り、笑顔の顔写真を大量に露出させる。

政策については殆どどうでも良い様な状態だし、言っても簡単な一言で片づける。

安心して暮らせる平和な社会を築きます、とか、殆ど意味不明な事を言う。

消費税をゼロにします、と、本当に出来るのかどうか疑わしい事を言ったり、

教育無償化などと、実際にやったら起こる問題には触れずに良く見える点だけを強調する。

教育を無償化したら、増税が必要になるのではないか、教育の質の低下をどうするのか、

勉強が嫌いな子が無駄に大学に行ってエッセンシャルワーカーが不足する事をどうするのか、

など、議論が必要な事はたくさん有る。


先日、ネット番組で百田尚樹さんが何十年か前の山本七平さんのコラムの話をしていた。

そのコラムというのは、女性には投票権を与えるべきではない、という内容だった。

自分も、「その気持ち」だけはちょっと理解できる。

というのは「進次郎くん、ステキー」「かわいいー!」とかで投票するおばはんたち、

という事を思い浮かべるからだ。

また、政治に関するアンケートなどを見ていると、政治に関心が有る人の割合は、

だいたい男性7割、女性3割くらいというのが多い印象だ。

最大多くても女性が5割に達する事はほぼ無い。

そういう印象がとても強いので、山本七平さんの主張には

一定程度同意してしまう部分が有るのだ。

ここでは対象を女性にしていたけれど、別に性別には関係無く、

能力や適性などで選ぶのではなく、ただの気分で選ぶという、

選挙の欠点が見えて来るのだ。

ただこれは言うほど簡単な事ではなく、とても難しい事なのだ。

一言で能力とか適性とか言っても色々な面が有るし、他との力関係や利害関係など、

政治の専門家でなくては解らないような事まで考えなければならないからだ。

という事は、選挙というのは識者だけが投票する様にしたほうが良い、という事になる。

明治時代は実際に、税金を何円以上収めている男性に限られていた事も有った。

考えて見ると、こういうやり方の方が正しいのではないかと思えて来る。

そんなのは不公平だ、差別だ、と言うけれど、

じゃあちゃんと詳しく検討して投票出来るのか、という話になってくる。

昔からずっと言われている事だけれど、民主主義=衆愚政治 という、

かなり根本的で重大な問題なのではないだろうか。

もし、識者だけが投票出来る事にした場合、じゃあその識者はどうやって選ぶのか、

という問題も有る。

大学教授などと言う肩書だけで決めて良いものかどうか。

大学教授にもピンからキリまで有って、とんでもないのもたくさん居るのだ。

今後、近い未来、この民主主義の根本的な問題を、

IT技術の力を借りながら、なんとか克服できる様になったら良いだろうと思う。


さて、衆議院選挙が近づいている様だ。

では、どのように検討して投票すれば良いだろうか。

まず、政党だが、政党だけで決めるのは意外と大雑把すぎる場合も有る。

例えば自民党は保守政党かと言うと全然そんな事は無く、結局政党に属するというのは、

選挙の為だけで在籍している場合も有る。

自民党から立候補できなかったので立憲民主から出ている、という様な人は結構多い。

そして本人の政治信条や利害関係、そして政策には注目する必要が有る。

経済について良く指摘されるのは、緊縮派か積極派か、という事だ。

財務省の言う通りに増税したがる緊縮財政派なのか、或いは増税ではなく

経済成長による自然増収を目指す積極派なのか、という事だ。

普通に考えれば後者のほうが良いに決まっている。

財務省というのは本当に不思議な役所で、

増税する事自体が目的の様になっているのではないだろうか。

次に国の根幹に関わる、皇統の問題や安全保障の問題の認識だ。

皇統、すなわち、天皇についての考え方だ。

今の時代に天皇って必要なのかね、と言う人は日本の歴史を勉強したほうが良い。

現代の天皇は、私利私欲でも利害関係でもなく、選挙で選ばれた訳でもない。

選挙で選ばれれば必ず反対勢力というものが存在するが、

皇統によって継承されている事によって、

誰もがその人が天皇である事を疑う余地が無い。

そして天皇は国が分裂する事を防ぐ要であり、

国の重大な局面で大きな役割を果たす事も有る。

その皇統を維持する事は結局、男系継承しか無い。

なので女系天皇を容認したり推進しようとする人は日本という国を理解していない。

男系とは何か、女性天皇と女系天皇の違いとは何か、

という基本的な事を解っていない人が意外と多い。

驚いたのは総理大臣をやっていた小泉純一郎がそれを解って居なかった事だ。

良く解らない人は今一度、簡単にでも勉強したほうが良い。

そして、軍備や経済安全保障についての考え方も重要だ。

簡単に言うと、戦争しない為には戦争に備える必要が有るという事だし、

国民生活を守るには経済安全保障が必要だと言う事だ。

その為のスパイ防止法などはどうしても必要な事だ。

そして最後に、その候補者がどこかと利害関係が有るかどうか、だ。

例えばどう見ても、中国共産党とツルんでいる政治家、

医療業界の利益を最優先にする政治家、

日本を混乱させ、弱体化しようとする政治家、

などには注意が必要だと思う。

安い労働力が欲しいだけの財界の言いなりになって、どんどん移民を入れ、

その結果、国民の給料が上がらず、犯罪が増え、社会保障の負担が増え、

混乱や分断が生まれてしまう。

そんな事をしないで日本人を守る政治家を選ぶべきだ。

結局、日本人を守り、日本人を豊かにする政策を持っている政治家を選ぶべき

という事になる。

それはどういう事かと言うと、

「軍拡をやめて平和を」などと意味の無い事を言う人ではなく、

それを現実的に進める政策をとる人を選ぶという事だ。

平和を実現するには、侵略の意図を持った国を囲い込んで

手出しが出来ない様にする必要が有る。

それこそ安倍さんがやろうとしていた開かれたインド太平洋の構想による、

集団的自衛だろうと思う。

経済を守るという事は国民の所得を上げるという事なのだから、

日本企業を守る事や産業の国内回帰が必要だろう。

チャイナリスクを冒してまで海外進出して大損するよりは、日本国内の産業を守るべきだ。

安心して暮らせる国を作る為に、むやみに外国人労働者に頼らず、

日本人が働いて高い所得を得られる事を目指すべきだろう。


ということで、美女とかイケメンとか感じが良いとか、

「良い事を言っている」とかではなく、

実際にどんな利害関係が有る人なのか、実際に何をやって来た人なのか、

どんな政策を持っているのか、という事で投票したいものだと思う。





救いようが無い国 国民全員の責任

自分の運命に無関心な人々 国家有っての国民

どこの政党に投票するか 区別して考える

富国強兵 日本保守党への期待

女性女系天皇

日本人だけが知らない安倍氏の功績



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