小物感
総理のインタビュー記事を読んで驚いた。
なんと言っていたかというと、都の感染者数が1000人を超えたのを見て驚いたと。
それで宣言を出す気になったのだと言っていることだ。
第3波が来た時点で1000人を超えるのは分かっていたことではないか。
これは1000人を超えてくるだろうと専門家が言っていたのだ。
感染症対策の基本は統計学。
上がり方のカーブを見て予想するのだそうだ。
それが分かって居なかったのには驚いた。
そしてさらに、都県の知事たちが宣言を出す様に政府に要望したことだ。
主な論点は医療の逼迫。
一部に反対が有ってもgotoを行っていたのに、そのgotoがかなり効果を出していたのに。
インフルエンザよりも死者が少ない病気なのに。
なぜこうもビビってしまうのか。
まあ、そうでしょうよ。
リーダーの責任として、最悪の事態を避ける様に振る舞うべきでしょう。
しかし、お前が悪かったと責任を取らされたくないから、という部分が見え隠れしてしまうのだ。
これは難しい問題だけれど、一般庶民とは違う責任有る立場の人たちだから、
仕方がないとしか言えないけれど、でも、でも、やっぱり小物感が感じられてしまうのだ。
あんなものはただの風邪だと言っていたブラジルの大統領が懐かしい感じがしてしまう。
俺が責任を取るから俺についてこい、という大物感が全く無いのがなんだか嫌なのだ。
この小物感、小役人的な感じがなんだか嫌なのだ。
世論に押されて右往左往する、場当たり的に小出しをする、
というのは大物のリーダーがやることでは無い。
お前はそんな事を言うが、じゃあどうすればいいのか、と言われるかもしれないが、
gotoが感染拡大の原因になったという証拠が無いのだからやめるべきではなかったし、
感染拡大のさなかであってもさっさとコロナを2類から5類にするべきだったと思う。
反対する人たちにわーわー言われても押し切る大物感が欲しいと思うのだ。
さらに、おい、ちょっと待てよ、それ、現場でどうやっているんだ、と聞く様な見通す力が感じられないのも問題だ。
保健所が感染者の濃厚接触を調査する時に、「どこの飲食店へ行きましたか」と聞いているという話も漏れ伝わって来る。
「どこへ行ったのか」ではなく、「どこの飲食店へ行ったのか」と聞いているというのだ。
地方自治体は感染ルートのデータを持っているという。
それを見ると、一番多い感染経路は「家庭」だという。
飲食店が原因だというデータを示さないのはおかしい。
現場に精通した大臣がいれば、おい、ちょっと待て、とやれるのに、と悔しく思う。
官僚から上がってくる情報だけで右往左往してしまっているのではないのか。
第3波が始まった時、信頼できる専門家が1000人を超えると言っていたのは自分でも知っているのに、総理が知らなかったとは、、、、。
そして、コロナを5類にすれば医療の逼迫は一気に解決してしまう。
死者が少ない病気なのだ、感染に気をつけながら経済を回そうと言ってくれたほうが良かったと思う。
この、責任を取らせられたくない感じ、評価を気にして右往左往する感じ、場当たり的に小出しをする感じ、というのはなんだか懐かしいではないか。
70年前の戦争の時とそっくりだ。
場当たり的に小出し、小出しをして、どんどん消耗してしまったのだ。
これがコロナの様な死者が少ない病気ではなく、軍事的な危機であったりしたらどうなってしまうのだろうか。
また小出しをして負けて占領されるのではないのか。
選挙を経る政治家はこんなに小物になってしまうのか、と思う。
これでは本当に戦争にでもなったらボロ負けするだろう。
民主主義国は全体主義国にかなわないのだろうか、、、。
明治時代の政治家が懐かしくなってしまう。
まあしかし、そうは言っても小物がリーダーになる時代になってしまっている。
ワクチン接種が始まれば、コロナを5類にして、gotoを再開していって欲しいと思う。
新種のウイルスにはワクチンが効かないと言う話も漏れ聞くけれど、それならそれで、入国の壁を高くしないといけない。
日本は国内消費で経済が回る国なのだ。
鎖国してもgotoやって頑張ろうではないか。
いくら小物でも、ワクチン接種が開始されたらもう、気を大きくしてどんどんやってもらいたいと思う。
リーダーといえば、経済界のリーダーたちや医師会などのリーダーたちにも、自分の利益だけに凝り固まって大局観を失ってしまっているのは、やはり小物感を感じてしまう。
そしてお役人さんたち、自分の責任逃れやら自分たちの優位に囚われて大局観を失った場当たり小出しをしないで国家感を持って仕事をしてくれたら、と思う。
縦割りの弊害で戦争に負けた事を教訓にしないといけない。
とにかく、外野のぶーぶー言う文句に左右されないで、冷静に事実を見つめて大きな気持でリーダーを努めてもらいたいと思う。
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