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#009 目まぐるしく成長して、目まぐるしく忘れてしまう日々


日々成長してる?


エンジニアとして日々の業務を行っていると、新しい経験や新しい知識が区切り区切りに必ず発生しているはずだけれども、いざ仕事が終わって帰ってみると、新しく獲得したであろう経験や知識がほとんど思い出せず、結局今日は何をしたんでしたっけ?と振り出しに戻ってしまうような感覚があります。「今日学んだこと」で頭の中を検索しても、あんまり出てこないようなもどかしい気持ちもあります。

思い出せないこと自体は記憶力の問題ですが、「日々成長しているか?」という観点では、ちゃんと成長を感じられるようなログが欲しいと思いました。

成長していない悪い例

「こないだも出てきたエラーだけど、どうやって解決したんだっけ?」
「こないだ一回やった処理だけど、メソッドの指定どうするんだっけ?」

「一度経験したのに次出てきた時にまたできていない」というのはショックを受ける場面です。私も良く陥るのですが、あんまり良い気持ちではありません。もっというと、チームにとっても良い経験ではありません。対処法のドキュメントを残しておけば、他の誰かが同じルートでつまづいた時に処方箋を出せることができたかもしれないからです。

すごく簡単な例で表現を試みます。自分があるpandasについて新事実「pandasのDataFrameはmarkdown形式で出力できて、githubのREADME.mdに見やすく添付できる」ことを知ったとします。
(参考:pandasのDataFrameはmarkdown形式で出力できる

df = pd.DataFrame(
     data={"animal_1": ["elk", "pig"], "animal_2": ["dog", "quetzal"]})

print(df.to_markdown(index=False))

# out
| animal_1   | animal_2   |
|:-----------|:-----------|
| elk        | dog        |
| pig        | quetzal    |

ここで、分岐点が生まれます。

  1. 何もせず業務を続ける

  2. この気づきを自分または他者が使えるように簡単にドキュメントにまとめて周知する

気づきがチームにとって再利用できそうかどうかなど情報の粒度にもよりますが、重要そうな情報の場合は資料に残しておくほうが無難な気がします。誰かに説明する時にも、資料のリンクを渡すだけで解決するので口頭説明の手間も省けます。

こまめにアウトプットすれば、学びが定量化される

上の例はごく些細な一例ですが、こういう気づきを資料にコツコツ残しておくと、1日終わってみた時に「今日は⚪︎⚪︎について新しいことを学んだな」と実感することができます。

こまめに資料に残すのは時間も労力もかかる作業なので、これらを高速にするためにはテンプレートの活用がおすすめです。テンプレートは「メソッド概要」「コード」「参考文献」の3項目だけで最低限成り立つと思います。

まとめ

エンジニアとして「前にやったことあるんだけどな・・・」現象。これは成長を感じられない、自己嫌悪に陥るパターンの一つだと思います。こうした事態にならないように、一度学んだことは細切れにして社内wikiや自分のブログにまとめておくのが吉だと思いました。

おしまい




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