SESエンジニアとして働き続けることへの不安
採用面接で応募者の方と話をしていると、『SESエンジニアとして働いていくことへの不安』を耳にすることがあります。
その『不安』とは、例えば下記のようなものです。
今回はその『不安』に対して、私なりのアンサーをご紹介したいと思います。
実は私自身、客先常駐のエンジニアをやっていたときに『将来的に仕事がなくなってしまうのでは?』との不安を抱いたことがあります。
その漠然とした『不安』についていろいろ調べてみたことがあるのですが、その結果『あまり心配する必要はない』という結論に至ったのです。
なぜでしょうか?
その理由は2つあります。
1つめの理由は、『日本は人手不足である』という点です。
少子高齢化による労働人口の減少などで、日本は深刻な人材不足に陥っています。
特に人手不足だと言われている業界は下記5業種。私たちIT業界も含まれていますね。
I慢性的な人手不足に陥っているIT業界ですから、経験豊富なエンジニアを採用することが難しい状況となっています。
特に中小企業においては、その傾向が顕著です。
競争率の高い経験者採用の代わりに、未経験者採用を積極的に行っているケースが大半を締めています。
『IT未経験者』でも仕事が見つかることが多い(案件が豊富にある)からこそ、未経験者を積極採用できるのではないでしょうか。
また、人手不足の5業界のなかで、IT業界だけが『知的労働メイン』の業界です(他の業界は肉体労働がメイン)。
この『知的労働』を行うには高度な日本語能力が求められ、それ故にIT業界には『言語の壁』が高く立ちはだかっている状況です。
例えば外国人人材によってその不足を埋めるようとすることが、他業界と比較して難しくなっているのです。
2つ目の理由は『年齢を重ねても働ける社会になってきている』という点です。
国立社会保障・人口問題研究所による『日本の将来推計人口(平成 29 年推計) 』の推計によると、日本人の平均年齢は『46〜48歳』だそうです。
参考までに海外に目を向けてみると、フィリピンは『24.2歳』で中国が『36.7歳』となっているようですね。
定年制廃止など社会情勢の変化もあり、心身共に健康であれば比較的高齢となっても仕事ができる社会になりつつあります。
もし今あなたが25歳だとしたら、20年後には45歳になっています。20年後ともなれば、今以上に平均年齢が上がっていることでしょう。
そのような状況ですから、20年後の『45歳』は今以上に『働き盛りの年代』であるはずです。
社会を支える屋台骨として、大きな活躍をしているはずです。
また、平均年齢が上がっているわけですから、あなたよりも上の世代も現役バリバリで仕事をしていることでしょう。
そのような社会における『45歳』は、『まだまだ若い』と捉えられるに違いありません。
誰もが不安を抱いて生きています。
それ自体は仕方の無いことですが、漠然とした不安を抱き時間を浪費するよりももっと良い手段があるはずです。
その不安を払拭し少しでも自分の将来が良いものとなるように、ぜひスキルアップなどを目指してみてください。
そうすることで、あなたの未来はより安心できるものになるはずです。