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幕府は軍事政権?

ネットサーフィンをしている時、とあるワードが目に止まった。

それは、「幕府は軍事政権ではないか」というワードだ。

これは、おもしろい着眼点であると思い、幕府は軍事政権なのか考えていこうと思う。

幕府とは

幕府とは、日本において征夷大将軍を首長とする武家政権または、政庁を指す言葉である。

幕府の始まりは、源頼朝が建久元年(1190年)に、権大納言と右近衛大将に任じられたことから始まる。

※権大納言とは、定員外の大納言であることを指す。
 右近衛大将とは、律令官制における令外官の一つである。

その後建久3年(1192年)に征夷大将軍に任じられ、武家政権である幕府が誕生した。

この時の幕府が「鎌倉幕府」である。

その後、時代が進み、室町時代に足利尊氏が「室町幕府」、徳川家康が江戸時代に「江戸幕府」を始める。

武家政権としては、平氏政権、織田政権、豊臣政権があるが、これらの政権については幕府とは呼ばない。

軍事政権とは

軍事政権とは、軍隊が直接的に政治を執行することを指す。

日本において、かつて戦前に軍隊の上層部の人が政治を担っていたために軍事政権だと考えるかもしれません。

しかし、軍事政権とは、法や政治の全てを停止させ、軍が掌握している状態や戒厳令を敷いた状態を軍事政権と呼ぶ。

戦前から終戦までは文民統制が効いていませんが、憲法の停止や選挙が停止していませんし、国会も召集されています。

そのため、日本は、戦前から終戦までの政治は軍事政権と呼びません。

個人の見解

憲法の発布、つまり大日本帝国憲法が作成される前までの時代の頃を焦点に置くと、政治を行うのは、天皇の役割でした。

しかし、年月が経つにつれて幕府が執行し、その後政府という組織が政治を執行するようになりました。

幕府の権限は、天皇から与えられる権限であるため、幕府は天皇の代行で政治を行っていると考えられます。

室町幕府の頃は、地方の豪族たちが権力が増大し、各地域で政治や法がありました。

しかし、豊臣政権時の天下統一の時には朝廷の指示に各地方の豪族は従いました。

江戸幕府においては、朝廷を差し置いて、法律や政治を担い、全国を掌握しました。

私としての見解は、江戸幕府においては軍事政権に近い政権であったと考えています。

そのため、幕府の全てが軍事政権であるとは限らないと思います。

他の人からしたら、幕府は軍事政権であると考える人がいるかもしれませんが、それはそれで根拠があるので一概に批判はできません。

このように、考えることができるので歴史はおもしろい。




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