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起業し軌道に乗ったら実現したいこと(仕事と家族)

皆さんこんにちは。河合翔太です。2020年6月の起業に向けて前職の有給休暇期間を利用し、日々準備に勤しんでいます。

私は、起業し、ビジネスが軌道に乗ったら実現したいことがあります。それは、妻からタスキを受け取ること。

私が先日読んだ本ですごく感動した本をまず紹介します。それは、成功者の告白という本です。ベンチャー企業で7年間働いてきた私としては「あるある」がたくさんあって、めちゃくちゃ共感できる内容でした。いろんな経営者を見てきた筆者が、数々のサンプルから典型的なパターンを抽出し、物語にした小説に近いビジネス書です。

その本の中で、スタートアップ期は、仕事がうまくいけばいくほど家庭とのバランスを取るのが難しくなるという話がありました。夫が起業し、土日も休まず働くことになり、どんどん社会の中で成長していくのに対し、日々ゆっくりとしか成長しない子供との家庭内だけの大変な生活を送る妻が、外の世界でどんどん輝く夫とのギャップを感じ、疲弊していくといった内容です。その妻も、最初は夫の仕事を手伝いますが、出産を機に子育てに集中していく中で、夫の仕事の成功への喜びよりも、自分の大変さを理解し、協力して欲しいという思いの方が強くなるという描写に危機感を強く覚えました。

私も子供が二人いて、長男が年中になり、次男がもうすぐ2歳になります。次男が生まれてからは、長男は次男に母親を取られてしまいますので、父親を強く求めるようになりました。自分でも理解はしているので、構って欲しくて泣くこともありますが、弟がそれを見て(ママを取られた嫉妬だと思いますが・・・)泣き出すと、ぐっとこらえて我慢したりしています。親としては本当に心が痛い思いですが、お兄ちゃんにしかできない経験でもあるので、そんな場面を見たら、長男を抱っこしながら、父はお前が頑張ってることを知っていると伝えるようにしています。

そして、この半年以上は土日も休まず仕事をしています。共働きのため、妻は私の分も子育てをしてくれていますし、本当に感謝しかありません。今までは仕事が終わってからの時間でも、土日でも、カフェで起業の準備をしていましたが、コロナ禍によって外出自粛の今、家に私がいると長男がより期待してしまい、本当に心苦しい思いです。(私なりに子供との時間を取るようにはしているつもりではありますが・・・)

仕事部屋にそろっぉと入ってきては、今かくれんぼをしてくれるかどうか様子をうかがって、無理そうなら無言で出ていく。私が優しくどうしたと聞くと、恥ずかしそうにかくれ・・・んぼと言ってくる。毎回毎回隠れるところは決まったところです。かくれんぼを楽しんでいるだけではなく、父親とのコミュニケーションの時間を大切と感じてくれているのでしょう。

そして、いつも思うのが、私がいないときや仕事をしているときは、妻も本当に大変だろうなという事。次男に手を取られ、長男はいつも一人で遊べるしテレビも見せてあげるからと、ちょっとだけほったらかしにされているのも責める気には一切なれません。私なら二人ともほったらかしにする時間もあるでしょうし、眠たくてごねる次男をなだめることはできないからです。

そんな妻も、私と同じく、自分が思い描いた人生にチャレンジしていきたいはずです。母という道を選択したため、それを全うするというのは当然のことですが、私の目標の一つに、妻の社会的な成功があります。

それは、妻が、私よりも商才に長け、コネクションもあり、情熱もあり、コミュニケーション能力が高いからという理由だけではありません。
自分でビジネスをやってみたいという思いがあることも知っていますし、一人の人間として、ビジネスではなかったとしても、たくさんの人から必要とされ、自分にしかできないことで人の役に立ち、知見を広げ、自分の人生を謳歌して欲しいと願うからです。

今回は、私自身が妻の理解の下で起業へのチャレンジをさせていただくことになりました。そして、自分の価値を世に問いたいという願望をかなえようとしつつあります。私はそれに大きな充実感と幸福感を覚えていますし、これからどうなるかはわかりませんが、徐々に世の中に必要とされていくことで、より大きく満たされていくことでしょう。

でも、今は、それと妻の人生はまた別の話だと思うようにしています。いくら私が社会的な成功を収めて、社長!と言われるようになったとしても、妻は自分自身の人生が充実したということにはならないのです。

だから、いつかは妻にもチャレンジをさせてあげたい。成功のために助力はもちろんしたいですが、何よりも、自分のやりたいことに没頭し、子育てや家庭が大変だからと言い訳ができない環境を作ってあげたいと切に願います。

ただ、妻には本当に申し訳ないですし、感謝もしていますが、まずは一家の大黒柱として、仕事に没頭させてもらえる環境を作ってもらうほかありません。いつか自分の仕事に精神的な余裕を持てるようになれば、次は自分の手を少し休めてでも妻に代わって子供たちに寄り添う生活に集中しても良いと思っています。つまり、妻からのタスキとは、支える役割を交代するためのタスキです。

今あえてこの記事を書いたのは、この気持ちを忘れたくないから。

本当にそんな余裕を持てる時が来るのかはわかりませんが、妻の人生も私のこの起業の成否にかかっていると考えると益々力がみなぎります。いつか妻が、私の知らないところで輝き、お互いに刺激し、高め合えるような関係を築くことができたら、子供たちにとっても説得力のある親になっているに違いありません。

最後にこれは余談ですが、昨日、とてもお天気が良かったので、長男と次男と3人で散歩に行きました。次男が嬉しそうにはしゃいでいる姿を見て、長男が、「和起(次男:おき)が生まれてきてほんまよかったなぁ」と言っていました。それを言えば私が喜ぶと思ったのか、本当に実感しているのかはわかりませんが、うれしそうに純粋な笑顔でそう言ってくれたので、私の気持ちがとても軽くなりました。それにしても人間の成長とは本当に早く、そして、輝かしいものだと改めて実感させてくれました。

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