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【何かを選ぶことは何かを捨てること】トレードオフの考え方

こんにちは!
川江光です!

人は1日で3万回以上決断をしているといった話もよく聞くように、私たちは朝起きてから寝るまで多くの選択肢から自分の行動を決めています。

どのようにプロジェクトを進めていくか、どういうプレゼンテーションをしようかといった仕事の面だけでなく、家を出るまでにも、何の服を着ようか、上着は持っていくか、くつは何にしよう、といったように選択をし続けています。

このような選択をし続ける日常の中で、「何を選ぶのか」あるいは「何をしないと決めるのか
✔︎決断力をつけたい方
✔︎優先順位を上手く組み立てたい方
✔︎自分で選択する力をつけたい方
トレードオフ」という考え方を取り入れてみてはどうでしょうか。

①トレードオフとは

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トレードオフとは、「何かを選ぶことは何かを捨てる」という考え方です。

例として分かりやすいのは、「お金」と「時間」です。仕事の時間を増やせば対応量が増え、より収入を得ることができますが、その分プライベートの自由な時間を削っています。

品質の例で言うと、高品質のものを求めるほど高額になり、安価なものであれば商品の品質は低下します。

このように、何かを得るためにはその分何かを削っていたり、逆に何かをやめることで、成果へのスピードを早めることにつながります。
選ぶものと捨てるもの、いかにバランスをうまく取れるかが重要になります。

②ビジネスでの事例

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トレードオフのビジネスで有名なのは、LCC(格安航空会社)のサウスウェスト航空の経営です。

他の航空会社ではこだわった機内食や充実した機内サービス、多くの路線を持つ、といったように、飛行機を利用する全てのサービス・質の向上を目指している中、サウスウェスト航空は機内食や座席指定などの機内サービスを廃止する代わりに、低価格で路線を絞った経営戦略を行いました。
ターゲットとなる顧客のニーズを徹底的に考えられた取り組みです。必要最低限のサービスに絞ることで、需要のある路線運航に絞り低価格・運航便の充実の実現に繋げた例として有名です。

運航便を増やして欲しい、機内サービスをもっと増やして欲しい、サービスの向上を期待したい、
同じ価格でそれらの今以上の顧客からの要望を全て叶えようとそのまま動けば、従業員の労働が過酷になり企業自体の存続が難しくなります。

「あれもこれも」全てを叶えたいという想いがある反面、時間は限られています。
何を削れば今求められている事・必要なことに最大限に注力できるのかを正しく判断して選ぶ力がその先の結果を左右します。

③プライベートでの活用

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トレードオフは日常でも行われ、そして活用することができます。

先日もドラフト会議が話題となっていましたが、例えばプロの野球選手になるために甲子園優勝を目標としている高校生が「今日放課後遊びに行かない?」と友達から遊びの誘いが来た場合、
野球の練習をするのか友達との遊びの誘いを取るのか、高校生には選択肢があり選ぶことができます。もちろんどちらを選んでも良いです。
そしてその選ぶという行動は、何かを捨てるということにもなります。
友達との時間を削って練習をするのか、練習できる時間を削って友達と遊ぶ時間にするのか
それを決めるのは自分自身であり、誰が正解、不正解と決めるものでもありません。
ただここで、甲子園優勝を目標としている自分であるとすれば、野球の練習と友達との遊び、どちらを選択するのが「甲子園で優勝する」という自分の夢に近づけるのか。
友達との遊びの時間を捨てることで、また一歩練目標の優勝へ繋がるとすればどちらが良いのか。

「何かを捨てる」と聞くと、「○〇ができなかった」といったマイナスな表現にも聞こえますが、トレードオフの考えで大事にしたいことは、自分にとって今重要なことは何なのか、すべきことは何なのかの優先順位をつけることにも繋がります。

④まとめ

今回はトレードオフについてご紹介しました。
何かをするということは、同時に何かすることをやめたり捨てるという事になります。
もっと上を目指したい、もっとできるようになりたい、これもあれもやってみよう、とやる量が増えても、1日は24時間と限られています。
何を削るかを決めることが、何を選択するのかを決めることにも繋がります。そして削ることを決めることで、こちらに集中するという自分の覚悟が決まります。

物事の選択、優先順位を決める場面において、トレードオフを意識して選択してみてはどうでしょうか。


〈参考文献〉
・グレッグ・マキューン(2014)『エッセンシャル思考』かんき出版(www.amazon.co.jp/dp/4761270438)


以上
川江光


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