見出し画像

【世界で1番使われているパーム油】RSPO認証マークで持続可能な生産を応援!

こんにちは!
川江光です!

これまで色々な認証マークを知っていく中で、商品を手に取った時は、つい商品裏の表示やどんな認証マークがついているのかを確認するのが癖になってきています。そんな中で気になったメッセージを見つけました。
今回見つけた商品は、原材料の全てが国産国産米油を使用した無添加の商品です。


パッケージには下記の表示がされていました↓↓

画像1


パーム油」皆さんは聞いたことがありますか?
実は食品や日用品など、世界で一番多く使われている便利油になります。
今回はその「パーム油」についてご紹介します。

①パーム油とは

画像2

アブラヤシの果実から採れる油です。
世界中で最も生産量と消費量が多い油になり、
スナック菓子、マーガリン、アイス、洗剤、石鹸、化粧品、医薬品など幅広く利用されています。
実際の原料表示などの表記では、「植物油」「植物油脂」「マーガリン」といった名称で表示されるので、日常でパーム油に頼っていることに気づきにくい部分でもあります。

②生産国での現状

画像3

アブラヤシが栽培できるのは、日差しが強く、雨量の多い赤道周辺の熱帯に限られます。現在、世界では、毎年約7,000万トンのパーム油が生産されています。
その生産の約90%を担うのが、東南アジアのインドネシア(約55%)、マレーシア(約32%)、タイ(約3%)の3国です。
世界中で最も生産量と消費量が多いため、アブラヤシ農園を拡大するため森林伐採が継続的に行われています。

◎野生動物への影響
無計画なパーム油生産の拡大は、熱帯林を減少させるだけでなく、象やオラウータンなどが今絶滅の危機になっている動物もいます。
特にオラウータンはアブラヤシの実を食べることから「害獣」扱いとされ殺処分されることもあるようです。

◎労働者への影響 児童労働など深刻な問題も
契約よりも長時間、また厳しいノルマの元で強制的に働かされていることもあります。
また、子どもたちも学校に行かずに労働させるという児童労働の問題や長時間労働、過大な目標、低賃金に苦しんでいる状況も発生しているようです。

③パーム油をうまく利用するには

画像4

野生動物や労働環境を守るために、パーム油の代替油脂を考える手段もありますが、ここまでパーム油が世界中で使用されている理由は、地球上にパーム油ほど生産性の高い植物油がないという事です。
他の作物である菜種、ひまわり、大豆からパーム油に匹敵する量の油を採ろうとすると、現在のパーム農園よりももっと広い土地が必要になります。
つまり、他の植物油を生産する中で、さらなる森林破壊が生じる恐れがあるのです。

そこで重要なことは、「持続可能なパーム油」の生産を広げることです。
これを実現するための手段の一つとして、RSPO認証マークというものがあります。

画像5

RSPO(Roundtable on Sustainable Palm
Oil)は2004年に設立された国際組織で、RSPO認証マークが付けられた製品は熱帯雨林の持続可能性に配慮し、持続可能なパーム由来原料を使用した管理されたパーム油を使用しているという認証になります。

④まとめ

今回は生活の中で生活必需品な油、パーム油についてご紹介しました。
パーム油の役割は食品から日用品まで多岐にわたり、パーム油自体に問題があるのではなく、どのようにパーム油を生産していくのか、環境に配慮した持続可能なパーム油の生産が求められていると思います。
パーム油を選択しない生活を選ぶのは難しいですが、植物油と表示されているものには、パーム油生産の背景があることを知ることで、裏表示を見て原材料が国産のものを選んだり、加工食品を減らして自炊する機会を増やしたり、また食品ロスや無駄遣いせず使い切るといったことも僕たちにできる行動だと思います。

◼️参考◼️
・WWF JAPAN 
パーム油 私たちの暮らしと熱帯林の破壊をつなぐもの


・JSL 
サステナブル・ラベルを知ろう !



以上
川江光

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?