子育て(0歳)とAI(にも及ばないシンプルプログラム)
第2子が生まれ、再び0歳児の子育てを楽しませてもらっている。
0歳児の認知機能の習得は、AIというものにもほど遠く、非常にシンプルなプログラムにしか見えない。
胎教というように「聴覚機能」はおなかの中にいるうちからあるようだし、早くから「光」も感じるようだ。
そしてこの重力下の3次元世界に生まれてから…わたしはこのいわゆる誕生は「第二の誕生」だと思うのだが。
(おなかの中にいるときは、水中であり無重力みたいなもんで、かつ肺呼吸もしていないため、産声を上げたときは2回目の誕生だと思っている)
その第二の誕生のあと、目を開く。しかし眩しすぎる光(フォトン)は、おそらく判別もほとんどできず真っ白にしか見えていないだろう。
その後、おっぱいに口を近づければ、匂いなのか、光の僅かな変化なのか、なにかで判断し、吸い付き初めての食事を取る。
一番最初のプログラムは、極論すると以下の2つだ。
・おなかがへる → おっぱいがほしい
・おしっこ・うんちがでた → きもちわるい
さらにそれを表現する手法も2つ。
・泣く(不快)
・泣いてない(快)≒ 眠る
どんだけデジタルやねん。
そのあと、意外に早く「暇なのでかまってくれ」が出てくる。
これが人間のすごいところだと思う。
だっこ、スキンシップ、揺らすなどで泣き止んでくれたりする。
「食欲」と「排泄」のあと、ある意味「性欲」が来るとも言えるのかもしれない。確か情熱大陸に出ていた助産師さんが「おっぱいを吸うことで強さの加減を知り、それはSEXの練習をしているのよ」と言っていたことがあったような。母親とのコミュニケーションだ。赤ちゃんも吸っても出ないとか、お母さんも吸われて痛いとか、その加減のし合いみたいなもの。
生まれてからたった2〜3ヶ月で、新生児と呼ばれる姿から早くも脱してしまう。それにしても、
1)はらへった
2)おむつかえて
3)ねむいけどねられない(だから抱っこして)
4)ひま(だから抱っこして)
の4択くらいである。
よく大人が「お前のおむつを替えてやったんだ」と言ってるイメージがあるが、0歳児のおむつ替えの頻度は半端ない。「おむつ代を稼ぐ」という言葉はこの頻度から生まれるのだろうな。15分に1回くらい交換することもある。1日に20枚くらい消費したりする。1日中おむつを替え続けているといっても過言ではない。うちの娘たちがグレたら「お前のおむつを何回かえてやったと思ってるんだ」と言う自信はあるw(しかも絶対に逆効果だろう)
話しがズレたが
あと、認知機能として以下の点が早い段階で進化していく。
・顔認識機能(2つ黒いものがあるものを顔と認識する)
・相手の表情などをマネしてみる(ことで笑うようになる)
・自分に手があることに気付く(最初は気付いてない)
・同じく、足(脚)があることに気付く
・うまく動かせば、掴めたり動けたりするのかもと気付く
というあたりが、脳の認知と、身体の制御が連携することで進化していくのが強く感じられるのがおもしろい。
このことを考えたときに、AIが進化していくときに、身体にあたる「センサー」が非常に重要になるだろう。そして「快」や「不快」という、人間の根源的な最初の進化のきっかけを、AIは何を持って代替するのだろう。
0歳児の子育ては、人間とは何か、ということを毎日突きつけてくる。