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偏見をとりのぞくためには、認知に使う時間をずらしてみるのが大事だ

今日は企業の研修納品で出張。ちょうどしゃべり終わって(燃え尽きて)コーラを一気のみしたところです。散々しゃべった後のコーラってほんとにおいしいですよね。

僕は企業の研修設計をするので、様々な企業の経営陣や人事担当さんから課題を伺うんだけど、最近は令和のリーダーシップをどう定義して社員に装着するかという話題が多くなってきた。

リーダーシップやマネジメントはすんごい昔から研究されてきて原理原則があるんだけど、変化の大きい令和の時代に活かすためにはアップデートが必要だろうと考えている人が多いんです。

そこで変化の時代なので、適応性リーダーシップ!と考えるわけなんだけど、抽象度が高すぎるので、調整して『バイアス・ブレイク』をキーワードに展開していたらずいぶん前に書いたnoteの話がリンクしたので驚いた。

バイアス・ブレイクというのは偏見を壊して、ものごとをフラットにみようという思想で、まさに最近noteにした中動態の話にもリンクしているのよね。

今は企業の風土や業界慣習が時代の進化についていけていなくて、成長の足かせになるというリスクが生まれている。

だから僕たちは、これまで見えてこなかった新しいリソースを見つけて自社の武器に磨き上げる努力をしなければならないのであーる。その目を育てるためにはバイアスから解放される必要があるというわけだ。

僕はたとえばこんな題材を使う。

よく見る目の錯覚のやつ

この図を出して、早押しでどうぞ!って問いかけると受講生は「またこんな古いネタを…」とあきれた顔をして③に票が集まる。しかし、意思決定までの時間を10秒使ってくださいと伝えると、②にも手が上がるようになるのである。

ちなみにこの青い線は僕がパワポの図形で作った。②だ。

このように、僕たちは見慣れた情報があると認知機能がショートカットを行い過去の答えを引っ張り出してしまう。そういうふうにできているっぽい。

そこで、時間をかけて検討してね、のプロセスが入ると認知のショートカットが起動せず、フラットに情報と向き合おうと体が機能する。これがバイアスブレイクを生むうえでで大事なポイントとみている。

会社組織におきかえると、フロアのお掃除や物品発注など先輩が型化してサクサク進めるような業務は効率化観点ではいい方向に進むんだけど、イノベーションやカイゼンは生まれにくい。

それを慣れていない新入社員が3倍5倍の時間をかけて行う中で、「この発注書、エクセルにして数式入れたら楽なんじゃない??」と気づくわけだ。これはいつも車で走る道を歩いてみたら気づきが多い、みたいな経験に似ている。

バイアス・ブレイクのためには世の中を認知する速度を意図的に変えて目の前の出来事にフラットに向き合うということがスタートである。これは観察力にも通じている。

偏見と、観察の関係はコルクの佐渡島さんが書籍も出している。役に立つ視点がつまっているのでオススメしたい。

それでは今日はこの辺で。
今週もおつかれさまでした。

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