見出し画像

『オンラインサロンはどこへいくのか』佐渡島さんとの対談メモ

オンラインサロン『コルクラボ』の運営について、半年ごとに佐渡島さんと振り返り対談を行っているのですが、僕自身も気づきが多いので記事にしておきます。※外出自粛前のイベントです。

今回のテーマの中心は『提供価値』。実は事前に頭の中を整理するべくこのテーマで記事も書いておいたのでよかったら読んで下さい。


■今こそコミュニティマネージャーのありかたについて考えたい

コルクラボはコミュニティプロデュースについて学ぶコミュニティというコンセプトのオンラインサロンです。僕は3年前から入会してますが、当時はfacebookが経営の軸をオンライングループの活性化へと舵を切り、オンラインサロンが盛り上がりを見せていた時。僕も東京に赴任してきて新しい居場所を探そうと思っていたところだったので良いタイミングでの出会いとなり入会しました。

あっという間に3年が経ち、今では運営側にいるので自分でもびっくりしているのですが、魅力的なのは学びの振り返りと共有を大切にしている風土だったりします。イベントが行われた後はリーダーがみんなの前で、うまくいったことや苦労したことをさらけ出し、振り返りを発表してくれます。それもあってか、所属メンバーの多くは様々な業界でコミュニティマネージャーとして活躍しています。

今回、佐渡島さんとの話の中で盛り上がったのは、このコミュニティマネージャーという役割についての話。これからの時代はあらゆる業界でコミュニティマネージャーが求められてきそうだなという流れと、一方で具体的に何をやればいいのかが意外にわかっていないのではという仮説です。

私達は、社会に出て仕事をしているときは一日の多くの時間を職場で過ごしますが、現在は新型コロナの感染拡大を防ぐために、外出自粛をするようになりましたよね。動きの早い人たちはもう1ヵ月以上、自宅中心の生活になっていると思います。その流れを受けて意識的に会社や家庭以外の所属コミュニティとのつながりも強めようとしている人が増えてきているのも感じるんです。リモートワークってやってみると結構さみしいですよね。ちょっと話し相手が欲しかったりしませんか??ジムや習いごとをしている人、趣味の仲間との集まりなど、できなくなってその存在の大きさを知る、みたいな。そこで、それぞれのコミュニティの中心にいる人のふるまいが大事になってきていると思うんですよね。

コミュニティマネージャーはどうふるまうと良いのか。例えば、リアルでイベントに参加した時に、名札をもらったり、アイスブレイクみたいなセッションで場に打ち解けたりという経験がありますが、じぶんでコミュニティ運営をするとあったほうがいいよなと身をもって感じるものです。そういう工夫を運営チームで話し合って運営の型に追加していく。一見価値の感じないものにも価値があったりするので、その意図を振り返りを進んで行うことが大事なんだなと思います。

■コミュニティに「編成表」をつくっておく

振り返りのしやすさという観点でいうと、設計時に仮説と意図があるのが理想です。佐渡島さんは『編成表』という表現を使います。全体の目的の中で、いつどんなイベントをするのかはあらかじめ決めておけるといいですよね。余談ですがSNSの運用も編成表をつくるといいらしいです。一回の投稿でバズってもおもしろくなくて、全体の流れでおもしろさが伝わるようにするといいそう。TV局でもこの編成を担当している人がエライ人らしいです。

企画は俯瞰して全体を見てどう編成するのかを考えるのが重要で、しかも編成表が見やすくて、理解しやすく、そこに手を入れていけるように。

なるほど、磨いていくと運営がしやすくなりそうです。

コメント 2020-04-19 003532

↑ちなみに現在の編成表はこんな感じでつくって運営してきています。今後は各月の行動変容や評価の軸も入れて月単位の運営のバリエーションをストックしていくようなイメージで進めていきます。

■オンラインサロンの価値が変わってきているかも

ここ1年くらいのオンラインサロンの流れについても、話題にあがりました。僕は5つのオンラインサロンに所属していますが見ていると情報を受け取るだけになりつつある場所が増えています。有料のサロンであれば、情報商材を売っているような状況に近づいているとも言えるかもしれません。

佐渡島さんと話をしていて、そうはしたくないなって改めて思いました。ちなみに彼の興味どころは『人と人とが仲良くなるにはどうすればいいか』これめちゃくちゃ難しいですよね。僕なんかいまだに自己紹介がうまくできない男ですから、この問いはもっと深く考えていきたいんです。

普通にコミュニケーションをとると知り合いにはなるけど仲良くはなりません。おまけにコルクラボは中学生から60代まで様々は個性が集まっているのでじぶんと似ていない人がゴロゴロいるんですよね。似ていない人と仲良くなるのはさらに難しいです。ただ、誰かに「仲良くしましょう」と言われて仲良くなるのはめっちゃ気持ち悪いわけです。仕組みで仲良くなるんだけど、本人は一期一会だ、運命だと思って仲良くなっていくようなものができないだろうかと思っています。

これからしばらくは「人と人が仲良くなるにはどうすればいいか」をコルクラボ運営の中心テーマに置くことにしました。

■避けられない「ひとの入れ替わり」について

この春はコルクラボ内でも人の入れ替わりがありました。退会率はモニタリングしていて、4%以下に抑えようと取り組んでいるのですが3月は毎年8%くらいまで退会率が上がります。最近は所属の長いメンバーの卒業も続きました。コルクラボにいる期間に人生の岐路を迎えて、新しい選択や挑戦をきっかけに卒業する人も多いです。個人的にはさみしい気持ちもあり、なるべく長く所属したくなるコミュニティをつくりたいと思うのですが、人の出入りがあるのは健全なのかもしれません。

佐渡島さんの話で印象的だったのは『 コミュニティの人が入れ替わるというのは新しい出番が産まれるからアリ。仕事、役割だけじゃなくて、キャラが人とかぶったりすることもあるからね。ほら、おせっかいがいると、次のおせっかいが出てきづらいじゃない』という言葉。そうか、人の入れ替わりは出番につながるんだな。コミュニティ自体が生き物と捉えると新陳代謝は生きていくうえで必要ですよね。大事なのは辞めていった人たちが仲間たちとコミュニケーションをとり続ける関係を持てているかどうかなのかもしれません。

その他にも色々話題はありましたが、興味のある方はぜひコルクラボに入ってきてもらえるとうれしいです。オンライン会議のインフラも充実してきているので、今月からは仲間とコミュニケーションをとる機会もさらに増えてきそうです。

今回は色々な話題がコロコロ変わる感じでまとまりがなかったなぁと思いますが、読んで下さりありがとうございました。

ここから先は有料部分になりますが、対談の小話をダラダラメモ的に書いています。


ここから先は

2,488字

¥ 300

この記事が参加している募集

頂いたサポートは、次に記事を書く時のアイス代にしたいと思います!