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【社会環境部会コラム】社会と環境について思うこと(17)身近な公園にある自然の大切さ

このコラムについて

 今回よりかわごえ環境ネットの広報紙がリニューアルされましたが、社会環境部会の担当するコラムはこれまでと変わらず、「社会と環境について思うこと」という大きなテーマに対して、日々の生活や世の中の動向を見聞きしていく中で社会環境部会のメンバーが感じていることについてコラムを通じてお送りしたいと思います。リニューアル後の第一回は社会環境部会の代表を務めている増田が、身近な公園にある自然の大切さについて綴ってみます。

子どもといっしょに行く公園の風景

 うちには1歳になったばかりの息子がいます。子どもができると生活スタイルが一変し、自分が住んでいるまちの中で、以前はあまり足を運んだことのない場所や風景に出会い、これまでとは違った視点でまちが見えてくることがあります。そのひとつが公園の風景です。子どもが手をつないで歩けるようになってから、家の近くにある喜多院公園によく行くようになりました。子どもができるまでは小さな公園に足を踏み入れることはあまりなく、まちを歩いていても公園のそばを素通りするのがほとんどでした。ですが最近では、いざ子どもとお散歩にいってみると、子どもは小さな自然を楽しむことができる天才だなと感じる場面が多くあります。うちの子どもが特別なわけではなく、公園で出会う園児や他の子たちを見て、どんな子でも自然を楽しめる本能のようなものが備わっているのではと思えます。ほんのちょっとした築山に何度も登り降りをし、お気に入りの枝を見つければいつまでも手から離しませんし、イチョウの葉が敷き詰められた黄色のじゅうたんの上では枯れ葉をまき上げていつまでも戯れています。大人にとっては一見ありふれた何の変哲もない公園も、子どもの目には小さな自然の宝庫なのだとしみじみと感じます。

大人としてできる「プチごみ拾い」

 また、それと同時に別の視点も発見しました。公園の中にあるプラスチックごみやガラス破片がよりいっそう気になるようになりました。自然や物の存在を感じるために、子どもたちは園内のあらゆるものに手を触れ、素足で踏みしめ、時に息子はなめて確かめます。身近な大人としてできることは、環境を整え、危険なものは取り除いていくこと。

 最近は息子と公園に行ったときにはビニール袋を持っていき、プチごみ拾いをしています。小さい範囲の小さい活動ですが、目の前の自然を全力で楽しむ子どもにとっては大きな意義があるのではないでしょうか。今後遊びに行くときも、できることから続けていきたいと思っています。

(増田知久)

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