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画家川田祐子ニュースレター@No.18ー2018-06【有料版】

梅雨に入って、軽井沢がしばしば濃霧に包まれています。
緑のこの季節に、カラマツの甘い香りがミストとなって、爽やかな空気を届けます。

この季節の珍しい花としては、ハナヒョウタンボクを見つけることができます。スイカズラ科の二唇形の花冠が特徴で、つる状の枝にいくつも行儀よく整列している様は、とても微笑ましく癒されます。絶滅危惧種のリストに入っているため、住まいの長倉の群生は、県の天然記念物に指定されているのだそうです。昨年冬に風越公園の植物園でのレクチャーによると、花の形には、子孫を残すための様々な知恵が詰まっているのだと伺いました。当時園内のハナヒョウタンボクは赤い実をたくさんつけていましたが、この季節になって、ようやく白い花に気づけるようになり、散策がより楽しくなって来ました。

静かでゆっくりした生活を取り戻し、心新たに制作に集中している毎日です。reader様の生活にも、この空気感が伝わりましたら幸いです。

画家 川田祐子

mizunashisou2 のコピー

ミズナシソウ
2018
acrylic ink on paper
画:27.5x18.2cm
紙:28.5x19.1cm
作品詳細:https://kawadayuko.jp/atelier-gallery/product/mizunashisou/

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