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【初出版『最強の法則』100】 vol.6:自費出版とコンサル出版の違いとは?


(出版に関心のある方に向けて、100回にわたり出版に関する豆知識を書いていく予定です)

商業出版以外にも、自費出版という形があります。
文字通り、本の制作費を著者サイドが出す方式の出版です。
自費出版には数十万円から300万円ぐらいまで、様々な料金体系があります。
原稿を誰が書くのか、本のページ数や装丁、印刷部数、書店に流通するのかどうかなどで、料金は変わってきます。
自費出版の場合、企画は自分の出したい企画でほぼ大丈夫です。
ただし、基本的には、全国の書店で流通するケースは少ないと考えたほうがいいでしょう。
その代わり、本を自分の使いたいように使えます。
何かの記念につくり、親戚や友人、お世話になった人に配る。
創業30周年の記念に社史を編纂する。

自分のセミナーで教科書代わりに配布する。
そのような用途にはピッタリです。

それに対して、企業出版、あるいはコンサル出版、ブランディング出版などと銘打った出版社や個人コンサルタントも多数出てきています。
名称は違っても出版したい企業、あるいは著者個人が、制作費を出す方式であることは変わりません。出版の目的は企業や個人の宣伝、ブランディング、採用など、自費出版より実利的になるケースが多いです。
著者側負担は、数百万円~1000万円超まで料金体系はさまざまです。

自費出版との違いは、費用を著者に負担してもらう以外は、商業出版と同様の作り方、売り方をしている点です。
専門の編集者とライターをつけて、企画をきちんと仕上げる。
全国の書店、Amazonなどネット書店での流通を保証し、初版数千部からスタート。
注文取りや宣伝プロモーションもきちんと行い、ベストセラーを狙う出版社もあります。
実際、企業出版で書店やAmazonのベストセラーランキングに入っている書籍は珍しくありません。
有名出版社でも企業出版を担当する部署があるケースがほとんどですから、一定の需要があるのは間違いないでしょう。

商業出版、自費出版、コンサル出版――とにかく出版を第一目的にする点に限って言えば、どれがいいかは、何度も申し上げますが、あなたの目的次第です。

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。