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【初出版『最強の法則』100】 vol.8:紙書籍は信頼性と権威性がある。


(出版に関心のある方に向けて、100回にわたり出版に関する基礎知識を書いていく予定です)

前回までは、商業出版と自費出版、コンサル出版の違いを見てきました。
そして今回は、初出版は「紙の本と電子書籍のどちらがいいか?」。
古くて新しいテーマです。

結論を言ってしまえば、「どちらでもよい」です(異論はあるかもしれません)。
紙と電子、それぞれの特性を知って、
自分の目的と照らし合わせ、どちらをどう使うのかを決めるべきです。
あとは好き嫌いですね。
そういう私も紙のほうが圧倒的に好きですが、
出張先や仕事で急ぐ時は、迷いなくkindleで書籍を買います。

さて、紙の本の特徴は、おおまかに下記です。
(1)権威性
著者はその分野や物事に詳しいイメージをもたれる。「先生的ポジション」になれる。
(2)信頼性
歴史上、最も古いメディアである。印刷後の修正が難しいので、二重三重の厳しいチェックがされるのが通常。
(3)系統性
1つのテーマや分野が整理されて、系統的にまとまっている。
(4)保存性
著者の死後もモノとして残る。国会図書館や公共図書館などに税金を使って保存される。
(5)一覧性
「あの項目、この辺だったな」とパッとみることができる。図表がある場合は電子に比べて明らかにわかりやすい。

手触りや香り、モノとしての存在感、それらも本好きの方には欠かせない部分でしょう。
もっとあるかもしれません。気づいた方はお知らせください。

いずれにしても、電子書籍本には紙の本と比べて(1)権威性、(2)信頼性はあまりありません。
それはkindleなら誰でも、いつでも出版できるからです。
第三者による企画の評価やコンテンツのチェックがないケースが多いので、
権威性も信頼性もつかないのです。
では、電子書籍の優位性はなんでしょうか。
次回、詳しく述べたいと思います。

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。