川田 球

かわだ きゅう です。

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ANALYZING BASEBALL (アナライジングベースボール)第三話

【第三話】 神崎(ナレーション)『翌日、監督には話をしに行き、今後のことについては無事了承をもらった』 『ただ他校のデータ収集については規則で許される範囲、許されない範囲があるので、それをしっかり確認した上でやっていくことになり、』 『当面の間は、練習のサポートと自分たちのデータ分析に従事することになった』 ノックの球出しを手伝う神崎の姿がそこにはあった シーンは変わり、女子マネージャーの松井奈々子が神崎に何かを手渡す 奈々子「神崎くん、これ頼まれてた分のスコアブック

    • ANALYZING BASEBALL(アナライジングベースボール)第二話

      【第二話】 神崎の突然の言葉に、先程まで和やかだった部室内の空気が一変する 2年生たち「え?辞める…?」 「は、何?カン辞めるの?」 「は、何で??せっかくこれから新チームなのに!?」 その反応に一瞬理解ができない神崎だったが、あらぬ誤解をさせてしまっていることに気づく 神崎「え、いやそういうことじゃなくて…」 部室内には神崎の言葉の意味を理解している者、誤解している者が混在していた 2年生たち「うん、そういうことじゃないよね?」 「え、何どういうこと?」 「辞め

      • ANALYZING BASEBALL(アナライジングベースボール)第一話

        【あらすじ】 偏差値も高く、野球の強豪校でもある 南翔(なんしょう)高校に入学した 神崎官(かんざきかん)は 持ち前の頭脳を武器にして甲子園を目指すべく 野球部の門を叩くものの、 練習レベルの高さに全くついていけずに 自信を失う。 それでもそんな自分を支えてくれる 仲間たちと共に夢の舞台を目指すために、 自分ができることは何なのか。 自分がやるべきことは何なのか。 神崎が下した決断は思いもよらないものだった。 従来とは少し違う角度から描かれる 高校野球漫画。今、開幕ー。

        • 「打てば打つほど鬱になる」第三話

          【第三話】 ある日の練習試合 「カアァァァン!」 打球が空高く上がっていく 打球の行方を見るチームメイト達、 相手投手、 そしてバットを放す市ノ瀬 市ノ瀬(あ…)(行ったかも) 打球はライトフェンスを越えていく チームメイトA「うおぉぉぉ!入ったぁ!」 チームメイトB「凄ぇ!マジヤベぇって!」 チームメイトC「神だ!マジ神だ!」 市ノ瀬はゆっくりとベースを回りながら、いつものごとく思いを巡らせる 市ノ瀬(俺にはパワーが無い) (故によっぽどのピンポイントでジ

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          「打てば打つほど鬱になる」第二話

          【第二話】 ある日の練習試合 「キィン!」 快音とともに打球はライト前に弾き返された チームメイトA「うおぉ!早速一安打!」 チームメイトB「さすが!」 チームメイトC「いつものナイバッチ!」 市ノ瀬「チッ、シングルか…」 (まぁでも、シングルだろうがツーベースだろうが、俺の未来は何も変わらない) 「はぁ…鬱だ。」 タイトル『打てば打つほど鬱になる』 試合は終わり、部員たちは談笑しながらグラウンドを整備している 市ノ瀬は一人黙々とトンボをかけている そんな市

          「打てば打つほど鬱になる」第二話

          「打てば打つほど鬱になる」第一話

          【あらすじ】 平西(ひらにし)高校野球部3年生の市ノ瀬一颯(いちのせいぶき)は 小学生の頃からチームの中でも飛び抜けた才能を持ち、 プロ野球選手になることを夢見ていたが ある時、自身がそのレベルには至らない人間であることを知る。 信じて疑わなかった未来が、崩れ去る喪失感。 圧倒的な才能が、致命的な欠点に相殺される虚無感。 己の葛藤が、誰からも理解を得られぬ孤独感。 それらの感情を抱きながらも、 出し続ける成果が、何の未来に繋がらなくても、 彼は今日も、打ち続ける。 【

          「打てば打つほど鬱になる」第一話