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読書習慣を身につける

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

普段から読書習慣があるからには、さぞかし子供の頃から本が好きだったんでしょうと言われるが、そんなことはありません。

ではどうして読書が好きになったのですかと問われたら、好きな本ばかり読んだことと、読んでいく中で素敵なフレーズに出会ったことの2つがあったからだと思います。

両親は別に読書好きではなく、幼少期に絵本が沢山あったという記憶もなく、むしろ、読書が好きな方ではなかったです。

小学生の頃は、読書感想文が大の苦手で、概要以外書くことが思いつかないというほど本に興味がない子供でした(笑)。

本を読むようになったのは中学時代、当時放映された細田守監督の「サマーウォーズ」を観に行った帰り、なんとかこの感動をもう一度味わいたいと、手に取ったのが、KADOKAWA発行の文庫本。そこから、本の世界におぼろ気ながら嵌まり出します。

少し道がずれたのが高校時代、深夜アニメの「迷い猫オーバーラン」を観て、私の中の"顧客が本当に求めていたもの"が開花(笑) 部屋の本棚は漫画とライトノベルで埋まり、放課後は本屋か古本屋の二択に立ち寄るという極めて一般的な学生生活を送ります。

大学生になって、ライトノベルから離れるようになり、真面目に経済学や経営学の本を読み漁ります。基本的には授業がない時間帯は図書館に閉じ籠り、専門書を読むこれまた一般的な大学生活を送りました。

改めて振り返ってみると、わりと早い段階で読書の下地が出来上がっていたのだと思います。しかし、そのきっかけは自分の好きなものであり、好きだから続けられたのだと私は考えております。

では、今は何故本を読んでいるのか?

私は3冊の本との出会いが、死ぬまで本を読み続けるきっかけとなりました。

1冊目は、千田卓哉さんの「人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。: 20代で身につけたい本の読み方80」日本実業出版社 (2011)
学生時代にふと本屋で手に取ったのですが、その中に
「人は読んだ本のような人物になる」
と言うような言葉が書いてありました。

なるほど、私もいずれは喫茶店やカフェを経営したいと考えていた手前、優れた経営者やビジネスマンの考え方を自らの血肉にすることが大事だと思い、経営者の自伝や考え方、実用書を読むようになりました。

2冊目は、巖谷大四さんの「本のひとこと」福武文庫 (1986)
初めて行った神保町の数々の棚から、思わず手に取った本。その中に、山県有朋の言葉が引用されている。
「人は歳を取るほど孤独になっていく。その時になって読書の習慣がないほど惨めなものはない」

なるほど、言われてみれば確かにそうだ。高齢になればどんどん孤独になっていくだろう。その頃になって、日がな一日テレビを見るだけの生活は嫌だ。だから今のうちに本を読んでおこう。その日からどこへ行くにも本を持ち歩く生活が始まりました。

3冊目は、森見登美彦さんの「熱帯」文藝春秋 (2021)
もともと森見登美彦さんの物語が好きであり、中でもはじめの方で登場人物が語る
「この神保町にはどれだけの数の『世界』が封じこめられているのだろう」
と言う台詞が印象的でした。

前回の記事にも書きましたが、我々の知っている世界はあまりにも狭いです。世の中にある本を読みきれるほどの時間は無いけれども、1冊でも多くの世界を紐解きたい。そう思うのはごく自然の感情だと思います。(詳しくは、下記の記事をご覧下さい)。

結論 読書習慣をつけたいのならば、
まずは好きなもの、好きなジャンルの本を読むこと。
好きなものは長続きすると思います。

そして、1冊でも多くの本を読んで、心を揺さぶられるフレーズや体験に出会うこと
感動体験はいつまでも心に残ります。

1冊の出会いが人生を変えることもあります。是非沢山の本を手に取ってみましょう!

今日もお読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、東京読書倶楽部の運営費に使わせていただきます。