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やりたいことが見つからないことに悩んでいるとしたら、ビールでも飲んで、お風呂にはいって寝たほうがいい。

 あなたのやりたいことはなんですか、ってよく聞かれますよね。

 大人になってもこれよく聞かれますし、特に就活にのぞむ学生はずっと問い続けられるやつです。やりたいことがあって然るべきで、それがないなら可及的速やかに探すべきである、という風潮はどんどん強まっているように感じます。もはや現代の呪いのような言葉です。

 でも、といつも思います。そんなに若いうちから、やりたいことがはっきりある人、どのくらいいるのでしょうか。

 ぼくは学生時代、何をやりたいのか、さっぱりわかりませんでした。

 大学時代、独文を専攻していたぼくは、大学の先生になろうと大学院にいったのですが、10人以上のオーバードクターの先輩たちが他大学のポストが空くのを待っていることを知り、早々にあきらめ、外務省にでも入ろうかなとその当時、仲の良かったガールフレンドに伝えると「河瀬くん国家一種の勉強してないでしょ。受かるわけないじゃん」と一蹴され、だったら新聞記者になろうとOB訪問したら、「これからはテレビの時代だよ」といわれ、それでテレビといえばとNHKを受け、他にも通信社や新聞社も受けたけど、NHKにだけなぜか受かり、ディレクターになりました。

 つまり、すべてはなりゆき任せだったわけです。

 いい加減なやつだなぁと自分で書いていても思いますが、一方で、多くの大人は、なりゆき任せで生きているのではないでしょうか。

 やりたいことが見つからない、そんな時には、どうすればいいのでしょうか。自分が何をやりたいか、考えなくていい、ということではありません。それは生涯ずっとついて回る問いです。しかし、その答えが見つからないからといって、必要以上に不安になる必要はないのです。イチローや、藤井聡太さんのように、幼い頃に自分の進むべき道を見つけることができる人は限られています。まずはビールでも飲んでリラックスしましょう。未成年のみなさんは、マンゴーフラペチーノでも飲んでみましょう。

 その上で、すべきことがあります。

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