noteで伝わる「人となり」
こんにちは。交通技術ライターの川辺謙一です。
私は、複数の編集者の方から、noteの記事に「人となり」が出ていると言われたことがあります。どうも公式プロフィールでは伝わらない何かが記事ににじみ出て、結果的にポジティブな効果を生んだようです。
そこで今回は、「noteで伝わる『人となり』」と題して書きます。noteを続ける方にとって少しでも参考になれば幸いです。
■ おカタイ人だと誤解され
先ほども述べたように、私がnoteで書く記事では、「人となり」が出ているようです。
それはおそらく、客観的に書くのを少し控え、あえて主観的な話を交えて書くようにしたからだと思います。
これまでの私は、事実を客観的に伝えることを重視してきました。なぜならば、私が伝えたいと思う「技術の考え方」は、主観的に伝えると内容が不正確になり、誤解される可能性が高まるからです。
この背景には、物事を客観的な事実でとらえるトレーニングを受けてきた過去があります。大学や大学院では工学を学び、メーカーの技術者として従事した技術系人間であるので、物事を主観的にとらえることを無意識に避ける傾向があります。
このため、20年前に独立してフリーランスのライターになってからは、内容の客観性を大切にするため、個性を出さないようにしてきました。事実を正確に伝えるうえで、個性はノイズだと思ってきたからです。
ただし、このやり方は、あらぬ誤解を生んだようです。
私は、2020年にツイキャスでライブ配信を始めて、視聴者の方からの反応をリアルタイムで聞く機会が増え、自分がかなりおカタイ人だと思われていたことに気づきました。実際に視聴者の方からは、「どこかの大学にいるきびしい先生だと思ってました」「案外ユルい人なんですね」と言われ、あらぬ誤解されていたことを知り、ショックを受けました。
なお、私がウェブサイトや書籍で公開している公式プロフィールは、次の通りです。
カタイですね!
経歴が端的に書かれていので、「そこそこの学術経験を持った人」であることはわかっても、「人となり」がわかりません。これじゃ誤解されても仕方ないですよね。
(公式プロフィールは、そのうち工夫して変えます)
■ あえて主観を交える
そこで私は、あえて主観を交え、読んでくれた方に何かをgiveできるようなことをnoteに書くようにしました。具体的に言うと、次のようなことです。
経験から学んだこと
他人にすすめたいこと
面白いと思うもの
つまり、自分の個性を少し前に出しつつ、読んでくれた方にとって有益になりそうなことを発信してみたのです。
そうしたら、1記事あたりのアクセス数が増え、うれしいコメントも増えました。これによって記事を書くのが楽しくなり、noteを続けるための推進力が生まれました。
そもそも記事を読む方が興味を持つのは、得られる情報です。また、その情報の信憑性や有益性を判断するうえでは、「学術的な経歴」よりも、その背後にある「そもそもこの人はどんな人?」という「人となり」が気になります。
以上のことから、うまく「人となり」を出しながら情報発信をすれば、ポジティブな効果が得られる、と私は考えました。ただし、このさじ加減は難しく、試行錯誤が必要だと感じています。
■ おわりに
以上、自分の経験からnoteで伝わる「人となり」について書かせていただきました。
なお、誤解がないようにお伝えしておきたいのですが、この記事は「何でも主観的に書けばいい」というものではありません。
主観的に書くと、個人の感情が出やすくなり、書き方次第で読む人を不快にさせてしまうことがあります。それでは多くの方に読んでもらえません。
このため私は、できるだけポジティブな題材を選び、読む人との間に好循環が生まれるような記事を書くように心がけています。
noteを続ける方にとって、以上のことが少しでもご参考になれば幸いです。
よろしければ、サポートをお願いします。みなさんに楽しんでもらえるような記事づくりに活かさせていただきます。