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はじめまして

こんにちは。川畑秀明といいます。
慶應義塾大学文学部心理学専攻の教授として,感性心理学を専門に研究・教育を行っています。心理学・神経科学・芸術科学,さらには医学や健康分野との融合的研究や関連する教育・社会的活動を行っています。

美やアートに関わる心や脳の研究はこの20年ほどの間で急速に研究が進んできています。美にもアートにも、心や脳の複雑なその仕組みや働きが関係していることが分かっています。
また、アートの存在や美を感じることの意味についても考えたいと思い、最近では美意識やパーソナリティを構成する要素としての美的体験や美的感情についても研究するようになりました。
さらに今後考えていきたいと思っているのが、美やアートの効用についてです。アートを創作する人たちは、自らの作品そのものを決して役にたつものとか、特定の機能を備えているものとして創作しているわけではないでしょう。しかし、アートはもはや無用なものではなく、私たちの生活の一部で様々に役立ちうるものとなっていることがわかりつつあります。近年の研究では、私たちの想像以上にアートが人に対して与える効果が様々なかたちで明らかになってきました。美術館に行かずとも家庭やオフィス、インターネットなど、あらゆる場面にアートに触れる機会はあります。ただ、どう役に立つのかその処方を間違えては意味がありません。
そのような、美やアートの効用について、このnoteでは情報や知識となりうる研究知見、私自身が考えていることを配信できればと思います。


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