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『読書大全』/本・ブックガイド

 D&D3.5版に夢中になった経験からか、「〜〜大全」っていうタイトルに弱いんですけど、その辺、皆さんどうですかね? あと、「完全日本語版」にも弱い。

 キャナリー・ロウの記事でも、『文学効能事典』なるちょっと(だいぶ?)照れるタイトルのブックガイドから本を見つけてきたと書いたけど、文学分野で、もうちっと有名作を読みたいなと思ったりしてます。その指針として、最近読んだブックガイドです。
 なんか、服を買いに行くための服を買う、みたいな感じがしなくもないけど、それはそれとして。

・サブタイトルの「世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊」のとおり、経済方面に寄ってなくはないけど、各分野で(自分が見たところ)面白そうな本が並んでいる。
 200冊と膨大な数なので、紹介部分が短くなってしまうのは仕方ないとして(1冊で1〜4ページ)興味をひく本を探すのにはいいと思った。

・紹介されてる本の中では、新実在論で近年有名(らしい)『なぜ世界は存在しないのか』と、マーベルで俄然盛り上がる概念の『マルチバース宇宙論入門』、この2冊が読みたいと思った。
 どちらも積んでてヨシ(?)となった。
 あと、セネカ『生の短さについて』も、一冊まるっとじゃなくて表題作だけでも読んでみよかなあ。

・本書の第一部では、宗教と神話、哲学と思想、経済と資本主義、それぞれの歴史の大きな流れが整理される。紙面の都合でコンパクトにまとめるほかなく、ある程度名前と用語のオンパレードになってしまう。が、これを自分がある程度は流れとして読めるようになっていたことが、この本で発見した大きな部分かもしれない。しばらくの間ちまちまと世界史の本を読んでて、まあ、頭悪くてディテールも大きな流れもなかなか身につかないんだけど、少しだけでも成果を感じられたのがうれしいな。

・しかし、あの頃このくらいの理解度で大学で勉強できていればなあ……と思わなくもないが、当時の自分に言ってやれたところで聞かないに決まってるんだよな。結局、当時から一緒にいたお嫁と家に引きこもって、地球防衛軍2を昼から夜明けまで何日も遊んじゃうと思う。
 まあ仕方ないね、今も昔も好きにしたらいいよ!

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