見出し画像

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』/本・参考書

内容(「BOOK」データベースより)
一般的な教科書と違い、年号を使わずにすべてを数珠つなぎにして「1つのストーリー」として解説。読むだけで高校の世界史の知識が一生モノの教養に変わる!

 ちょっとタイトルが照れるやつだね!

 歴史がわからない……というかなにもわからない……!(いつもの)と思い、義務教育のおさらいをしたいなと考えていた時期に買った本。
 Kindleで買ったんだけど、電車待ってる間くらいの日常のスキマ時間にちょこちょこ読むのに最適だった。実本で中学生向けの参考書も買ったんだけど、重いから持ち歩かないし、なかなか読めなくて……へへ。

 タイトルに逆らって、五度読んでも絶対忘れる自信があるけど、たしかに流れがわかりやすく読みやすくてよかった。もう、こういう知識は、同じ本でも違う本でもなんでもいいから、何度も何度も繰り返し触れることで少しずつ定着させるしかないんだろうな。忘れちゃうけど懲りずに歴史のお勉強をしていきたい。

 本書の特徴で文中に年号がないのは、たしかにノイズが減るから読みやすさには寄与するけど、まあ良し悪しなのかなあ。でも巻末に重要なものは載ってるんで、そこで確認してみてね、って感じか。

 以下、へーって思ったやつの箇条書き。ゆるい。

・条件のいい場所に文明が生まれるのは普通として、川沿いのエジプト、メソポタミア、インダス、黄河は、乾いた土地にある大河という広い地域で、他に住めず人が集まるので……というのは、なるほどと思った。エーゲは物理的に狭いから集まった。まあたしかにそうかー。

・ローマが巨大帝国を築いたことで、アルファベットとキリスト教をヨーロッパに広げた。ヨーロッパの統一性の要因。
 中世入る前の人類の調子よさたるや、たしかにルネッサーンス! ってグラス持って騒ぐのもわかるわね。前にどっかで書いたかどうか、中世風ファンタジーのよくある、文明の発達した古代文明ってこの辺が下敷きなんだろうね。

・中国のややこしさ。マジでややこしい。長い歴史でデカい国が何度も興っては亡びてるのねえ……。秦が15年しか持たず、次の漢が400年残ったとか数字がバグった感じも面白い。

・たまたま(といったらなんだけど)大航海時代に上手くいった国が、しばらく調子いいの、なんていうか……理不尽といっていいのか……影響が大きいんだねえ。
 んでもって、その流れでたまたま(これもそういったらなんだけど)産業革命で上手くいったもんだから、ヨーロッパマジで調子いいよなあ。

・フランス革命からナポレオンへの流れ。授業で習ってるはずなのに、まったく覚えてなかった。島流しにあうのにどうやってか戻ってきて、返り咲いて、再度めちゃくちゃ遠い島に送られるという。その後アレコレあって混乱を治めようと、今度はナポレオンの甥っ子を担ぎあげるって、なかなかめちゃくちゃだなフランス!

・第二次産業革命が資本主義の高度化をもたらし、売り先の植民地を必要とし、帝国主義につながるのかー。で、結局植民地を多く持ってた国が、二度の大戦でも有利で、その流れが現代まで尾を引いてるわけだもんなあ……。

・これはマジで言うけど、アメリカは「強いから強い」くらいのイメージだったもん。大戦で国土が荒れなかったとかそういうの、考えたらわかるようなこともまったく知らなかったぜ。

・しかし、現代のあたりは、その中に生きているのにそれでも知らないことばかり。大戦後もめちゃくちゃいろいろ大変なことが起きてるのか。ああ……ほんと無知だわ。

・この記事書くのに、ざっと振り返ってもすでにかなり忘れているので、たぶん10度読んだら結構忘れないかな、くらいだけど、同シリーズの日本史版も買ってあるので、少しずつ読んでいきたい次第。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?