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『嫌われる勇気』を自分に当てはめてみる。

こんにちは。kosukeです。
今回は、かの有名な自己啓発の著書『嫌われる勇気』(岸見 一郎/古賀 史健:著)を読みました。(今更)
今の自分と照らし合わせてみたという話です。
想像以上に自分の目的がドロドロしていると分かり、、、。

本の内容について簡単に知りたいという方のために、サラタメさんの動画を貼っておきます。

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ここからは動画を視聴している、あるいは著書を読んでいる前提でお話していきますね。
またこの文章では、著書の中のアドラー心理学のほんの一部を取り扱っています。
では、レッツゴゥ。

◆アドラー心理学って?

ひと通り読んでみて僕が思うこと。
アドラー心理学とは
『他責思考の排除』であり『究極の自己理解』であるということ。
そして、良くも悪くも自分を後押ししてくれるということ。
良い点
・自律を後押ししてくれる。
気になる点
・捉え方によっては、開き直りを後押ししてくれる。

『他者を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学』とあるように、自身の過去の経験に「どのような意味を与えるか」は、自分次第ですよ。というのです。

<1.原因論の否定>

アドラーの目的論は、フロイトの原因論を否定します。
例えば、「私は学歴が低いから、良い企業に就職できない」「子供時代に両親が離婚したから、自分は結婚できない」「自分は悩んでいるから、今目の前にあることに集中できない」のように「Aであるから、Bできない」と考える人。

これは、本来は何の因果関係もないところに、あたかも重要な因果関係があるかのように自らを説明し、自分を納得させているだけだよというのです。

「学歴が低い」「両親が離婚した」「自分は悩みやすい性格だから」等のトラウマ(原因)を作り出し、自分が「就職できない」「結婚できない」「集中できない」ことの言い訳にしている。
なぜなら、「学歴さえ高ければ、良い企業に就職できる」「両親が離婚していなければ、自分は結婚できている」「悩み事さえなければ、目の前のことに集中できる」と考える方が、今の自分が心地良い(楽)だから。

つまり、「意識高い人たちの中に入るのは気が引ける(裏の目的)から、Fラン大学出身だしちょうどいいや」「実は結婚願望ないんだけど、ハブられないように周りに合わせて(裏の目的)、ちょうど両親が離婚してるしこれ言っとこう」「ゲームに逃げたいし(裏の目的)、ちょうど最近仕事関係でつまづいてたから、病んでて集中できないことにしとこう」と言った感じ。
無意識に原因論で物事を考える癖がついていると、裏の目的に気付けなくなっちゃうよ。と警鐘を鳴らしているのです。
言われてみるとたしかに。愚痴の構造もこれに近いのではないかと感じます。これではいつまで経っても自分は変わりませんよね。

<2.課題を分離しろ>

例えば、なかなか勉強しない子供がいる。授業は聞かず、宿題もやらず、教科書すらも学校に置いてくる。もしあなたが親だったら、あらゆる手を尽くしてでも勉強させるのではないでしょうか。結果、強権的な手法で勉強させられた子供は勉強が好きになるでしょうか。

アドラー心理学的には、例えば目の前に「勉強する」という課題があったとき、「これは誰の課題なのか?」という観点から考えを進めていく。
子供が勉強するかしないか、遊びに行くのか行かないのか。本来これは「子供の課題」であって、親の課題ではない。親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、土足で踏み込むようなもの。これでは衝突してしまうのは目に見えている。
あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと(あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること)によって引き起こされる。

多くの親は、頻繁に「あなたのためを思って」という言葉を使う。しかし、親たちは明らかに自分の目的(世間体や見栄えかもしれないし、支配欲かもしれない)を満たすために動いている。つまり「あなたのため」ではなく「わたしのため」であり、その欺瞞を察知するからこそ、子供は反発するのです。
子供が何をしているかを知った上で、見守るのが良い。

<3.承認欲求>

さて、これらの例を読んでみて、共通点がないでしょうか。
そうです。自分が心地良い状態を保つという目的のために、他者や他事を使用しているのです。これが、『自身の過去の経験に「どのような意味を与えるか」は、自分次第』という部分に当てはまりますね。
あなたは無意識に「過去」に意味を与えていて、「今の自分」が心地良い状態を保つ理由を作ってるんだよ。という感じでしょうか。
・心地良い=現状維持
現状維持ほど楽で暇なことはないですよね。

また、アドラー心理学では賞罰教育を否定します。
適切な行動をとったら、褒めてもらえる。不適切な行動をとったら、罰せられる。こういった賞罰教育の先に生まれるのは「褒めてくれる人がいなければ、適切な行動をしない」「罰する人がいなければ、不適切な行動もとる」というライフスタイル。

褒めてもらえる(承認される)ことを求めるあまり、他者が抱いた「こんな人であって欲しい」という期待をなぞって生きていくことになる。= 本当の自分を捨てて、他者の人生を生きることになる。
承認が得られないと苦しい。他者からの承認、両親からの承認が得られなければ自信が持てない。果たしてその生は、健全だと言えるのだろうか。

他者の視線を気にして、他者の顔色を窺いながら生きること。他者の望みをかなえるように生きること。「誰からも嫌われたくないということ。」
これはポピュリズムに陥った政治家のようなもので、
できないことまで「できる」と約束したり、取れない責任まで引き受けてしまうことになる。いうまでもなく、その嘘はほどなくして発覚するだろう。そして信用を失い、自らの人生をより苦しいものとしてしまう。嘘をつき続けるストレスも想像を絶するものがある。

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◆『嫌われる勇気』を自分に当てはめてみる。

さて本題です。

(綺麗なボク)
僕は現在24歳。新卒で特養に入社しました。「楽しく仕事をする」をモットーに働き、1年目は法人のパンフレットやリクナビの会社説明に取り上げていただく。2年目となり、ITの導入が遅れている介護業界が気になってしょうがない。非効率な業務を自分で改善したいが、知識不足で何もできないことがもどかしい。「自分でなんとかしたい!」と2年間勤めていた法人を退社し、テックキャンプに通うことを決意。
プログラミングの学習開始から約1ヶ月。学習につまづきながらも前に進んでいる.......。

だったんですが、この辺でプログラミングを学習する目的を見失い、2週間ほどうんこみたいな生活をしていました。

そんな中、本著『嫌われる勇気』に出会い、前に再び前に進みはじめましたという話です。

<4.ドロドロな目的>

あれだけ気合を入れていたプログラミング学習の目的を、ふと見失ってしまった。なぜだろう。

はじめの1ヶ月は、毎日12時間学習しており、これまでろくに勉強をしてこなかった僕にとっては、夢のような経験だった。

しかし、1ヶ月が過ぎた頃、僕はライフコーチに「学習ができなくなった」「自分の気持ちが整理できるまでチーム(※1)を離れさせて欲しい」と告げる。(※1:テックキャンプでは受講生4人ほどでチームとなり、毎日アウトプットをし合っている。)
それからというもの、学習は全く進まず2週間が経過。私生活はお察し。

ふとyoutubeで、冒頭で登場したサラタメさんの動画を見て、足の動くまま『嫌われる勇気』を購入します。早速自分に当てはめてみる。

(入社2年目:裏のボク)
仕事を頑張っていたつもりだが、「職場で、ノルマがクリアできていない自分」「それがバレるのが嫌だから、自分の主張を少しでも強くして、怠けている部分を隠したい」「そのためのツールとして、介護業界におけるIT分野の遅れを原因にする」「学んでもない知識を理想論のように振りかざし、職場内で同士を募っていた」「プログラマーになると言えば、上司はよくわからないから、それっぽくマウントを取れるだろう」「親に仕事を頑張っている姿(いいところ)を見せたい」

こんな裏の目的や承認欲求に気が付かないまま(見ないようにしていたのかもしれない)、「雑務を効率化する!」「IT業界に行く!」ということを決意していたのである。

はじめは、新しいことをはじめた楽しさ、周りの活気ある雰囲気、ライフコーチの指導力により、学習を続けられていたのだと思う。
しかし、ふとプログラミングを学習する目的を思い返してみると、何もなかった。

プログラミング学習の進捗報告を偽り始め、「僕はエンドユーザーでいたくない」という言葉を発したのも、「自分はまだITへの興味があるから、学習意欲を失っていないです」と、学習意欲のない自分をコーチに見せたくないから作った言葉。
「自分の気持ちを整理する時間をください」という言葉も、「学習がめんどくさくなり、ゲームに逃げたい」という目的から作ったもの。

そういったことを認知する内に、「僕まじでヤバイやつやん」となったわけです。

<5.これから>

現在はというと、裏の目的を全部コーチに打ち明け、学習を再開。一つの山場をこえ、最終課題(チーム開発)に挑んでいます。
両親に学習の現状を聞かれると「つまづいている姿を見せたくない」と、まだ言葉を濁してしまいます。
「他者の望むように生きる」というのは、自分を偽り、嘘をついて生きているということ。

『嘘をつかない』をモットーに、自分を矯正していきます。

一度逃げ出したチーム行動。誰よりもコードを書き、全力でチームにコミットしていきます。

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◆さいごに

どこの誰とも知らない人の拙い文章を読んでくださり、ありがとうございます。共感などありましたら、スキやコメントをいただけると嬉しいです。

また多くの方が言っておられますが、この『嫌われる勇気』は、ビジネスには向かない本です。「承認欲求を使って人を動かしたい!」という方は、D・カーネギーの『人を動かす』をおすすめします。

余談ですが、テックキャンプを受講していて、株式会社divの社員さんたちは自分に向き合っておられる方が多いと感じます。だからこそ、受講生一人ひとりと真摯に向き合い、「向いてないかもしれないよ。」という言葉もかけてくださるのだと思います。

次は今の生活について書かなきゃな。

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