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映画『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』 🏐猫の日の前日に🐈

生きている間に叶えたいことが、また一つ叶った。
ものすごく、ものすごーーーく楽しみにしていた、ゴミ捨て場の決戦。
リアルタイムで新作を観ることができるのは、本当に嬉しい。
アニメ「ハイキュー!!」は、好きすぎて、今まで何度繰り返し観たことか。
音楽を聴く気分じゃないけど何か <音> が欲しいとき、ラジオのようにハイキュー‼︎を流すこともしばしば。台詞が頭の中に入っていても、観ると楽しいし、胸が熱くなる。


アニメで完走すべく、原作は未読。
烏野vs音駒の試合がどんな展開になるのか、どちらが勝つのかも知らない状態を死守し、無事に鑑賞まで辿り着いた。(劇場版二部作が発表された時点で、「二部」ということは、烏野が、つまり、そういうコトだよなと予想はついたが)

劇場版の制作が発表されてから、公開まで1年半。
続報がなかなか出ず、待ち遠しすぎて長かった。。
最近は1話から見直し、鑑賞日に照準を合わせて調整しながら、前夜にTO THE TOP終了。
気持ちが高まりすぎて、しばらく寝付けなかったが、映画の中で実況が「昨日は優勝候補の稲荷高校を破り」と言ったとき、同じ時間軸を過ごした感覚になって嬉しかった。

フルタイムで働く日々は、あーまだ6時間もある、やっと残り2時間だよとか、帰れるまで過ごさねばならない時間を邪魔者のように扱う。
けれど、その先に最高の楽しみが待っている当日は、
「あと11時間後には映画が観れる!!」
と、朝から昂揚のカウントダウンに興じた。
いよいよ、上映時刻まで30分を切り始めたとき、増幅するワクワクと同時に、2時間後には観終わっているという寂しさが混在し始めた。
なんとも複雑で、面倒な生き物である。笑

(以下、鑑賞前のネタバレを完全防御したい方は、読まない方がいいです)



烏野vs音駒

前述の通り原作未読のため、どこまで忠実に描かれたのか、或いはどれほど凝縮されていたのかは分からない。
とてつもなく濃厚な85分だった…けれど、あっっっという間に終わってしまった。85分に収めてしまうのは勿体無いよ!!!!! が、本音。
映画ではなくTVシリーズにして、もっと長い時間、彼らの試合を観たかったし、彼らの思考を知りたかったし、掛け合いを見たかった。。潔子さんや縁下たち控えの2年生なんて、ほぼ喋ってないじゃないかーー。
武ちゃんもコーチも、応援団も、もちろん音駒サイドも、もっと。。。
「85分」は、リアルな1試合(3セット)分とのことだけど、映画はその中に回想シーン等も含まれているわけで・・・。

でも、映画ならではであろう大迫力の表現や臨場感は、予想を遥かに超えて凄まじく、その感動を大画面と音響が助長して、すごく引き込まれた。
表情、動き、不自然な静止がない背景、隅々まで魂が宿っているような素晴らしい作画には、作り手の気合いや作品愛を感じ、冒頭から感動の渋滞。
畳み掛けられる攻守の展開にドキドキして、クロと研磨の幼少期にほっこりして、試合に戻れば呼吸が浅くなるほど没入して。落差が激しいジェットコースターに乗っているような、けど速度は常にMAX!みたいな勢いで駆け抜けていく。
語りたくなるシーンが沢山散りばめられていて、何度も泣いたし、何度も笑った。それらの中で最も印象強かったのは、終盤の、研磨視点の映像の凄さだ。
あのリアリティ、緊迫感たるや・・・
ホントに、本当に、本当ーーに凄かった !!!!!!!


研磨の表情が、汗が、全てを物語っている…!!!


怒涛の勢いで終わってしまった85分。
なんだか少し寂しく、でも再会のある別れが清々しく、そして続編が待ち遠しく・・・。
帰路はもちろん「オレンジ」をリピート。
目を潤ませながら足早に帰宅して、音量を上げる→ 号泣。
泣きながら、どうしてこんなに涙が出るのか、これは一体、なんの涙なのかが気になった。
感動の余波?
夢中になる熱量への羨望?
対決が終わった喪失感や、寂しい、切ない、悲しい類の涙じゃない。かと言って、作品を観れた幸福感や嬉し涙とも違うようで。
背中をバシンと叩かれて、熱くて温かい勇気をもらったような。
人との関わりによって生まれる躍動も、良いもんかもな、とか。
映画の余韻と並行して、ちょっと離れた別の深いところから、込み上げてきたようだった。

今、この世の中、「平和」だとは思わないけれど、こうして大好きな作品を映画館で観ることが出来て、感動して泣いて、家で主題歌聴きながら、感情の赴くままに気が済むまで泣く。
そういう「好きなもの」があって、好きなものを存分に楽しめる「環境がある」状況。それを「平和ではない」と言い切ってしまうこともまた、違うのかもしれないなぁなんて思ったり。
2回目を早く観に行きたい衝動と戦いながら、時間と仲良くしたいものだ。



ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか…!

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