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『週休3日宣言』を読んで

水曜どうでしょうは、今も私の好きなテレビ番組です。DVDも買っています。
本当に辛かった時期にこの番組に出会って、癒やされた、元気になった体験を持っている人間の一人です。どうでしょうに出会っていなかったら、ひょっとしたら、この世にいないかもしれません。それくらい大切なものです。

そんなこともあり、この番組のディレクターの藤村さん、嬉野さんの本をよく買って読んでいます。
普通の会社組織から見れば、どうだろうという言論、行動のあるお二人ですが、お二人の文書を読むと、感心させられたり、考えが変わったり、納得させられたりと、色々と考えさせられることがいっぱいあります。

今回の『週休3日宣言』。
お二人の緊急事態宣言の下、そして、その後に感じた事が綴られています。
藤村さんは赤平の森で野鳥観察、嬉野さんは、いつも通り、それを見守りつつ、言葉を重ねていく。大雑把に言えば、そこから得られた物、考えた事、そして、これからの働き方。そんな事が書かれています。

両ディレクターの放送局と私の勤めるホテルでは、働く環境がかけ離れたところもあるし、参考にならないところもありますが、読んでいて、なるほどと思ったり、じゃあ自分たちはどうなんだろうと考えたりできました。本のボリュームでは、あっという間に読める感じですが、読み応えはあると思います。

藤村Dの、週休3日でもいいのでは、という話。たしかに週休2日では、休んで終わりですよね。
成長のための休みが必要という話は理解できます。
現実に週休3日になるのは無理でしょうが、休みの過ごし方、『成長する』ための時間はもっと必要だろうなあと思っています。
ただ、働いて、ダラダラ休んで、ではいい社会を作る一員にはなれないと思います。競争したいわけではないですが、レベルがどんどん下がっていくのを防ぐには、どこかで新しい事や勉強をする時間があるべきと思っています。しかも、藤村さんも言われている消費ではなく創造で成長し、仕事にも活かしていく。
これが、多くの人ができれば、世の中、日本、北海道はまだまだ良くなるはずです。

嬉野Dのお話は共感できるところが多かったです。私も嬉野さんと同じで、インドア派、観察者っぽいところがあります。
それでも、人に会うことの大切さ、荒波の多い世の中をどうくぐり抜けていくか。こういう話は本当に勉強になります。ヘタレ、ダメ人間(ミスターのとは意味が違います)の私の行動するときの燃料になっています。

そして、どうでしょうキャラバンの中止に至る過程の話が一番面白かったのです。

藤村、嬉野両ディレクターは、真逆の性格なので、どうでしょうキャラバンとコロナに対するスタンスが最初は違っていました。他の組織ならケンカさえ起こるかもしれません。
しかし、何をすれば得をするのかという共通の利害がわかっているので、結論では、一致した行動をしかも納得してとれる。
長年のコンビだからえられる境地かもしれませんが、大人の対応とはこうなんだと感心しました。

本の最後に載っていた、『あなたの持ち場から見た景色』。私も書いてみました。
皆さんもどうだったか、知りたいです。

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