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質の良いPT(理学療法士)というのは患者が決めるものだ

はい!こんちわKATZです!

今日のテーマは「質の良いPTとは何か」

ネットを徘徊していたら「質の良いPT」の話が議論されていました。他人の議論なので内容は伏せておきますが、今日はそれについての自分の考えをまとめていきたいと思います。今回の記事がこれから理学療法士を目指す、あるいは現役のPTにおいても何かのきっかけになれればと思います。

これについて解説をしていきます。


目次

結論 それは患者が決める事だ

客観的な「質の高い理学療法士」

「卓越」「模範」「信頼」の人

大切な事は謙虚に積み重ねること

まとめ




結論 それは患者が決める事だ


キャリア22年の中で多くのセラピストあるいは患者さんを見てきました。プライベートでも多岐に渡って人に触れることが大きな基準を作ってきたと自負しております。その中で「あの先生はすごい」とか「あの先生は偉大だ」みたいな話も耳にしますけど、個人的にはそれは業界内でPTだけの世界で盛り上がるのはナンセンスと考えています。

臨床においては質が高い、素晴らしいPTかどうかと言うのは患者が決めることで、我々が承認欲求や自己満足の世界で決めるものではないからです。

それに加えて、確かに質の高いPTというのは存在していて、見るからに、人として成熟しており、患者さんからもスタッフからも、またはその人に関連する人全てが同じ評価をしているケースがあります。またその反対も然りというのが僕の考えです。

今日お伝えしたいのは、自分が質が良いかどうかは別として、大切なことはコツコツと積み重ねていくことだというメッセージになります。

客観的な「質の高い理学療法士」



冒頭で「それは患者が決めることだ」とお話をしましたが、客観的に見るとどんな事が質の高さに影響するのでしょうか、僕の考えをAIにまとめてもらいました。

1. 臨床

**臨床技能**:

- 患者評価、治療技術、リハビリテーション計画の策定と実施。

- 臨床推論力、エビデンスに基づいた実践


**コミュニケーション能力**:

- 患者との対話、

- 他の医療専門職との連携、患者教育。

**倫理観とプロフェッショナリズム**:

- 倫理的な判断、患者のプライバシー保護、職業倫理の遵守。

**患者満足度と治療効果**:

- 患者からのフィードバック、治療後の機能回復度、生活の質の向上。

2. 教育

**知識の深さと広さ**:

- 専門分野の知識、関連する生物学・解剖学・運動学の理解。

- 継続的な教育と自己研鑽、学術論文の読解。

**継続的な専門能力開発

- 継続教育の履修、専門資格の取得。

- 学会やセミナーへの参加、最新の知識と技術の習得。

**教育者としての能力**:

- 学生や後輩理学療法士への指導、教育プログラムの開発。

- 臨床教育の提供、フィードバックの適切な提供。

3. 研究

**研究活動**:

- 臨床研究の実施、研究計画の策定と遂行。

- データ収集と解析、研究結果の発表と論文執筆。

**エビデンスの生成と応用**:

- 新しい治療法や評価法の開発、エビデンスの臨床応用。

- 研究成果の臨床実践への反映、科学的根拠に基づく治療の推進。

**学術的貢献**:

- 学術論文の執筆、学会での発表。

- 専門誌の査読、研究資金の獲得。

このように「臨床」「教育」「研究」の各分野でバランスの取れた活動が、質の高い理学療法士の評価に繋がります。これにより、個々の患者への治療効果の向上、後進の育成、理学療法の発展に寄与することが期待されます。

ポイントはバランスなのだと思います。



「卓越」「模範」「信頼」の人

臨床、教育、研究のバランスを保ちながら、質の高さを求める場合、評価基準としては確かに実績も重要かと思います。その中で質の高さをさらに求めるのであれば、「卓越」「模範」「信頼」という3つの言葉は最も重要なキーワードと言えます。

「卓越」は、専門知識と技能において他の追随を許さないレベルを意味し、常に最新の知識を取り入れ、実践に反映させる姿勢を示します。

ここ大事なのでもう一回言いますね
他の追随を許さないレベルです。

「模範」は、他の理学療法士にとっての手本となるような倫理観とプロフェッショナリズムを持ち、患者や同僚から尊敬される存在であることを表します。たまにここを履き違えてマウントを取ったり承認欲求の塊になる人がいますが、言わずもがななかなかに残念な結果に陥ることもあり得るのです。

「信頼」は、患者からの信頼を得ており、治療結果やコミュニケーション能力、倫理的な対応において常に高い評価を受けていることを示します。なお、これは医療従事者の中、あるいは関わるすべての社会においての共通事項となります。

これら3つのキーワードは、理学療法士としての質の高さを評価する際に欠かせない要素となり、それぞれがバランスよく備わっていることで、真に優れた理学療法士として認められるのです。

大切な事は謙虚に積み重ねること



一番お伝えしたいことは「謙虚に積み重ねる事」なのです。別に黙り込めと言っているわけでもない、ただ理学療法士としての役割を終えたら、あとは流れに身を任せて、次の患者さんのために時間を割いていけばいいだけかと思います。これ簡単なようで、なかなかにできないのですよ。

理学療法士としての役割を全うするためには、常に自己研鑽を続けると同時に、謙虚な姿勢を忘れないことが大切です。一人ひとりの患者さんに対して全力を尽くし、その治療が終わった後は次の患者さんのために準備を整える。これが「謙虚に積み重ねる事」の本質です。

患者さんに寄り添い、彼らの信頼を得ること。そして、それを次の患者さんへと繋げていく。このサイクルを繰り返すことで、理学療法士としての質は自然と高まっていくのです。何気なく見えるこのプロセスこそが、最も重要でありながら難しい部分なのです。

一番難しいのは「長く続けること」なのかもしれません


まとめ



セラピストとしての人生を振り返ると、本当にマラソンのようだなと思えることがあります。しかもそれは競争的な要素も含むし、共に頑張っている友との共同作業のようにも感じます。

自分の足で進んでいくことも大切ですが、人を支援することでその一歩はまた大きくなるような気がします。今日の記事、いかがでしたでしょうか。最近は若い世代のPTにも出会うことが多くなっていて「ああ、この子はすごいな」「逆にこちらも勉強になるな」と思えることも増えてきました。世代も関係なく、自己研鑽を積み重ねていければと思います。今日もお読みくださってありがとうございました。

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