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杉田水脈議員はノーサンキュー。


先に東京新聞web版の記事から一部引用します。

性暴力被害を公表したジャーナリストの伊藤詩織さん(33)が、自身を誹謗ひぼう中傷するツイッター上の投稿に「いいね」を押され名誉を傷つけられたとして、自民党の杉田水脈みお衆院議員に220万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(石井浩裁判長)は20日、「社会通念上、許される限度を超える侮辱行為」と認め、請求を退けた一審・東京地裁判決を変更し、杉田氏に55万円の支払いを命じた。
中傷ツイートに「いいね」 杉田水脈衆院議員に賠償命令 東京高裁 伊藤詩織さん側敗訴の地裁判決を変更【動画あり】
東京新聞web 2022年10月20日 より引用


このような判決を受けた杉田議員ですが、安倍氏のお気に入りとしてずっと目をかけられてきたそうです。
その理由を考察していきます。


杉田議員は保守派の大物議員やネトウヨにウケが良く、SNSのフォロワー数も多いようです。
限られた範囲でしか活躍できないネトウヨとは異なり、雑誌への寄稿やメディアの活用などリアル空間でも品性に欠ける暴言を吐きちらし、悪評ではあっても話題性には事欠かない奇特な存在として重用されていたのでしょうか?

杉田議員がお世辞にも国会議員に適性があるとも思えない無神経かつ差別的な発言をくり返してきたのはまぎれもない事実です。
いいねの件が裁判沙汰になったのも、人権無視にもほどがある事実無根の誹謗中傷投稿にばかり公然と賛同するような人物だからなのでは?

性的少数派に対する差別発言ひとつとっても、おおよそこのひとの人間性は想像つきますが、誹謗中傷が目的の投稿に執拗に賛同や共感のいいねをするという行為も、なんというか「随分と気軽にやってる」感じがわたしは許せません。
国会議員という立場にありながら、おそらく普段から当たり前にそういうスタンスで、だから平気で暴言を吐いたり、誹謗中傷に賛同のいいねをしたりするんですよね?

このひとの過去の発言に対して、良識ある国民の多くから議員辞職を求める署名が集まったことがありますが、それもうなずけます。

杉田議員はこれまでも非常識な誹謗中傷を公然とくり返してきたわけですが、それを咎められても、テキトーな言い訳や嘘を並べてごまかすことに終始し、思い込みで他人の名誉や感情を傷つけても絶対に謝ったりしないのがこのひとです。
失言を撤回して謝ったりなんかしたら、大事なネトウヨ君たちに裏切り者呼ばわりされるとでも思っていたからでしょうか?(私的見解)


これはごく一般的な見方ですが、安倍氏のようなボンボン育ちの上品ぶった壮年男性が、あそこまで品性下劣を売りにしているかのような無神経な人物(それも女性)に対して、なんの理由もなく好意的であるとはちょっと考えられません。
というか、彼女のどこを評価してお気に入りにしたのでしょう?
わたしは、これはやはり安倍氏の計算の上で成立していた代物だったのではないかと推測します。

そもそも安倍氏にしてからが、アベノミクスで女性活躍や雇用の増加を掲げて非正規を増やし、企業のコストカットに貢献するのが目的だったとしか思えない政策や、残業代カットし放題の政策なんかをガンガン推し進めた張本人でしたからね。
自分の身内は大事にしても、そうでない人間には随分と扱いも冷淡だったし、読もうと思えばいくらでも言葉の裏を読むのは可能です。

いっそ『国民の皆さん、この杉田水脈を見てもまだ本気で女性議員を増やしたほうがいいと思いますか? 思わないでしょう? 女性は大人しく引っこんでいればいいのです』的な本音のアピールや、国民への刷り込みに使える、という下心でもあったんじゃないかと邪推したくなるんですけどね。

まさかそんな演出と策略を弄してまで、自分たちおじさん政治家の立場を女性に脅かされないように、21世紀の令和の時代にもまだ男尊女卑を当たり前に残したかったのだとすれば、政治家安倍晋三の実像とは、彼の熱心な支持者もガッカリするほど器の小さな人物だったことになるわけですが‥‥?



‥‥で、そんな安倍氏が杉田議員をお気に入りとして優遇していたから、岸田サンは内閣支持率がまたさらに下がるのも覚悟の上で、杉田議員には到底その役職に相応しい見識や適性があるとは思えないポストにつけたままでも良しとしたのでしょうか?

いまだに安倍氏への配慮が最優先という御用商人みたいな連中が、「杉田をあのポストにつけておけ」と言うのなら、面倒な連中とモメるよりも承認したほうがいいという判断からですか?

でもね岸田サン、もしもそんな理由で杉田議員のポストを承認したのなら、もう日本の国民だけでなく、世界中の政治関係者やメディアからも、岸田サンは足下を見られるぐらいじゃすまないと思うんですけどね。


日本の政治家が三流呼ばわりされて、海外メディアや有識者から嘲笑されても自業自得だと思うし、今さらだとも思うけど、日本の女性議員が杉田水脈みたいなのばかりだと見られるのは、わたしは議員じゃないけどものすごく心外だし、迷惑きわまりないですね。

あのような人物を比例区で1番に当選させたのが安倍氏だったという点だけでも、安倍氏がどういう人間で、どういう法則で動く人物なのかわかりそうなものじゃないですか。

問題の多い議員ほど後生大事に抱えこんで重要なポストにつけ、にっちもさっちも行かなくなってからようやく罷免して、ほとぼりが冷めたらまた重用するやり方は、安倍政権の得意技、お家芸みたいなものでした。 

どうやら岸田政権もそれに倣うつもりらしいと見ていますが、国民の反対を押しきってまで強行した安倍氏の国葬の件もあわせて、それが国民や世界の人々からどのように見られているのか、ご自覚はおありですか?

◆デスクメモ
判決文には、杉田氏が「いいね」をつけた投稿が掲載されているが、とても新聞には載せられないほど下品な差別語・侮蔑語ばかりだ。こんなに汚い日本語で人を攻撃する品性は、健全な保守思想に合致するとは思えない。杉田氏と、それに同調する人々は本当に「保守」なのだろうか。
中傷ツイートに「いいね」で名誉毀損判決の杉田水脈氏 総務政務官続投でも「いいね」なの?
東京新聞web 2022年10月22日 より引用


わたしもそう思います。
良識ある国民も、このニュースが報道されている海外の人々からも、同じように思われると思うのですが‥‥?

たしかに岸田サンは「国民でなく身内に選ばれたリーダー」なのでしょうけど、国民から選ばれなければ国会議員にはなっていないはずです。

岸田総理には、この機会に身内への過ぎた配慮よりも、もう少しマシなことや、為さねばならないことのほうを優先していただきたく思う次第です。


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