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近所の本屋さん

徒歩2分の場所に本屋さんが新しくできたそうで。早速、母と2人で歩いて様子を見に行った。
私は普段は通らない道沿いなので気づかなかったけれど、先日から平屋を改築していて一体なにができるのかとご近所さん達は興味津々だったそうな。おばあちゃんが、あそこには古本屋ができるのだと、どこからか情報を得てきた。本日10時過ぎるのを待ち(大抵のお店は10時には開く)母(活字を読むと眠くなるそうで読書習慣は全く無い)と共に出掛けるに至った。
その本屋さんは、道に面した三角屋根の平屋に深い青の塗装が目につく、こじんまりした建物だった。お店に着くと暖簾や看板が出ていなくて、あれっ?と、中を覗く。ちょうど店主の女性が暖簾を出しに出てきてくれた。今はまだプレオープン中で、今日はWiFiが使えないから(エアレジというやつか?某言語学ラジオのカフェ作り動画で見たやつや、カフェのオープンについては予習完璧)今日は購入は出来ませんがどうぞ中をご覧になってください。と、優しく迎え入れてくれた。
引き戸を開けると新築したての良い木の匂い、綺麗でツルツルの白っぽい木の床が眩しい。スリッパも出して頂いた。小さな店内には壁に棚が1つと、部屋を手前と奥とに半分に仕切るようにもう1つの棚がある。手前の部屋は白いろの壁と子供用イス、奥の方の壁は淡い青色で大人用のテーブルとイスがある。全体が真新しい感じでまだ馴染まない印象があるが、清潔で落ち着いたお店で、小さな子供連れでも来られるようにしているのだなと思った。
絵本、詩集、雑誌など、きっと店主がこだわり抜いて置かれた本達を拝見する。人の本棚を覗いているような気持ちで興味津々だ。悲しいかな私が知っている作者、本が無くてお話出来ない。店主さんにどんな本を読まれますか?と聞かれたが。色々読みます~と、流してしまった。はじめましてで自分の本の趣味を長々と語るのはなんだか憚られた。書店員さんは私より知識もあるのに私などの浅い知識でこんなのを読んでいますなどとお話するのに抵抗があった。初対面の会話で無難なのは互いに共通の話題、それか天気の話題。お店に入った時から、店主さんのちいさい息子さんがお店の中で飛び跳ねておられたので、共通の話題(小学生の子供がいます)、子供に薦める本は何が良いかのお話を。店主さんには「モモ」「ニルスの不思議な旅」などお薦めされた。「モモ」は買っておくといいですよ、手放す時もそれなりの値段で売れますと実のあるアドバイスも頂いた。本屋を見に来ているのにも関わらず、私はもっぱら図書館で借りて読む派であるとは口が裂けても言えない。もちろん気に入った本を購入する事もあるので、次に新しく本を購入する際は徒歩2分の地元の本屋であるこちらで購入させて頂きたいと切に思う。
ちなみにこの本屋さんは『まちライブラリー』という事もされているようで、自宅に帰ってから調べると、まちライブラリーに寄贈した本を地域の人が読んで、感想を交換したり、本を通した交流しよう!といった趣旨で、私それ大変興味あります!と嬉しくなり、早速物置の懐かし大事な本を漁り、まちライブラリーに持ってお薦めするならどれが良いかなと考えてみた。
おばあちゃんから古書店と聞いていたので、実際は本屋さんである事、当面はカフェの提供はしない事を知れて良かった。
来週オープンするとの事、またきっと遊びに行きます!

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