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書店員時代の社長の教え

サラリーマン時代に10年ほど書店員をしていました。

その時の社長の教えを書いてみます。

書店員時代は売上を上げる為に、がむしゃらに働いていました。結構な長時間勤務でしたが、やり甲斐があったので特に苦にならず。

自分のお店だけしか見ていないと、やっぱり刺激が足りないというか、アイデアに詰まることがあって、何かしらのヒントが欲しくて時間がある時は他の書店を見て回るのが日課でした。

「お、入り口でこんなフェアやってるのね」とか、「あっ、その本の隣にその本を並べるとか上手いね」とか、「あ、前より料理本のコーナー増えた」とか「この書店、前来た時より建築本コーナーに力が入ってない?」とか、1人で脳内会話しつつ、アイデアや棚作りヒントを探していました。


何かのきっかけで、たまに社長とも他の書店さんを見に行くことがありました。愛知県が多かったのですが、遠くは京都や長野県にも行きましたね。


僕はとにかく他の書店さんの棚作りやフェア作りを見て脳内メモをし、車に戻ってノートに書き留めるのが精一杯でした。欲しい本があれば、自分のお店で注文して買えばいいと思っていたので、特に買い物もしていませんでした。

でも、社長はいつも数冊の本や雑誌を購入していました。

社長曰く「欲しい本があれば、その場ですぐに買う。お礼の意味も込めて」とのこと。

僕としては「えー、うちの店で注文してくれれば売上にもなるのに〜」なんて内心思ってました。


でもこれ、自分が独立してからは、その思いがすごく分かるようになりました。

今ではどこか他の雑貨屋さんや本屋さんを見て回る時は、何か気になるものがあれば、なるだけ購入するようになりました。

特に僕らと同じ個人経営のお店に対しては、応援したいという思いがあるし、見せていただいてありがとうございましたの意味も込めて、何かしらの商品を購入しています。

最近よく耳にする経済を回すっていうのも、これに当てはまるのかなと。

今回はとある本を読み返していた時に、社長の言葉を思い出して書いてみました。

これからも僕は色んなお店を見て回り、買い物をすると思います。

長月に同業の小売店さんが来ても全然OKだと思います。ただ、お互いに何かしらのお金を落とすといいのかなとも思います。

他の個人商店が生き残れるように、僕も応援したいです。

ではでは。



とある本とは、こちら林伸次さんの本です。おすすめ。


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