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ひとりごと#35 「ラノベが売れない」という話題

これはTwitterで話題になっていた……という話で、自分のことではありません。Twitterの元の話は「このラノ(このラノベがすごい)」というランキングに入った作品が、それが発表になる前に2巻で打ち切られていた……という話題です。「このラノ」が投票制のランキングのため、このラノランキングには入っているのに「続巻できるところまで売れていない」という現象が発生した模様。
それで、ラノベは売れない……という話題が、作者や読者の間で盛り上がったのですね。私は作者側なので、パラパラ作者のtweetが流れてきて、この話題に気が付きました。

前の日記にもチラッと触れたことがあるのですが、一応、私も「ラノベ作家の隅っこにカテゴリーされる」らしいので、まったくの無関係な話ではありません。しかし「ラノベ作家とは若干違うんじゃない?」と思っているとも、書いていた通りです。

私は「ティーンズラブ作家」で、エロティックな大人の女性向け恋愛をメインにした作品を書いています。でも、作品のカテゴリーを上に上がっていくと、大ジャンル的には「ラノベ」に分類されていることが多い……ということなのです。

でも、作品のスタンスも、売り方も売れ方も、一般的にラノベとされる作品とは、全部違うんですよね。「恋愛小説」という大ジャンルがあるところだと、そこに上がっていくことがありますが、そちらの方がおそらくジャンルの親和性が高いと思っています。

代表的な「ラノベ」とされるお話は、女性も読むものも入ってますけど、基本的に男性の読者をメインターゲットにしているお話であることが多いと思います。おそらく、今回作者の皆さんが話題にしていたものは「男性向けラノベ」なんですよね。
その、ちょっとだけズレたところに「女性向けラノベ」というカテゴリーがあって、そこの時点でもおそらく少々「売り方・売れ方」が違っていると思うのですが、ティーンズラブは「大人の女性向けラノベ」で、もっと大きく違っています。

私、こないだが初めての紙の本の発行だったんです……っていうことは、その前までは、基本的に電子書籍メインだったわけです。私はこの電子書籍の発行がメインであることに、現状不満はありません。ただ、おそらくそれがお世話になっている出版社「Jパブリッシング」さんが、いいところだからだというのはあると思います。

今回の話題で「ラノベの電子書籍は売れっ子でないと売れない」とかの呟きも目にしましたが、「別にそんなことはないしなあ……」と思って見ていました。別に私は売れっ子ではないけど、不満はないわけで。
この「売れない」も曲者で、いくらをもってして「売れない」と言っているのかわからないんですよね。私が満足している金額で「売れない」って言っている可能性もあるし、もっと少ない金額の可能性もあるし、真実は本人にしかわからない。
でも本当に「ラノベの電子書籍が売れない」のなら、真実ものすごく大きくラノベとティーンズラブでは売り方と売れ方が違うのだろうと思います。

ちなみに紙の本が出たのは「幻冬舎コミックス」さんからです。ジャンルが合ってない……と言っていたのは、ほとんどラノベ扱いか一般小説扱いで、ティーンズラブジャンル扱いではなかったということです。「売り方と売れ方」が違うジャンルで扱われていたら、そりゃ売れないよな……と思っていたのです。幻冬舎コミックスさんの責任ではないですけどね……ジャンル分けは、基本的に本屋さんのお仕事なので。
(※補足ですが、幻冬舎コミックスさんは今まで一作もティーンズラブを出しておらず、私の作品のコミカライズが初、もちろんティーンズラブ小説も私の作品が初なので、本屋さんもそんなジャンルの作品だと思ってない可能性が高いです)

やっぱり、ラノベとティーンズラブは、ジャンルが大きく違うんだなあ……と改めて思った話題でした。

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