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田舎の観光を考える

こんにちは、きまぐれパン工房店主です。
今回は田舎の観光について考えようと思います。
僕の頭の中にある観光というものと地方創生というものを整理しようという試みですが、読み物になるかもしれないのでnoteにします。

観光は土地に没入すること

地域おこし協力隊として採用されてから、地方創生に関する書籍や記事は割と目を通してきました。(やっぱり成功事例より失敗事例とかが面白い)
結局のところ観光とは密接に関係しているんですよね。

地方創生と観光は切ってもきれない大親友のような仲なのです。

地方創生は一旦、置いておきます。
今回は観光を語っていこうと思うんですが..
僕は今年の頭に観光に目覚めました。
旅行は元々好きなんですが、旅行ではなく観光です。
同じように聞こえるかもしれませんが、僕の中では明確に違うものという認識です。

僕の中の旅行のイメージって
【ひたすらジェットコースターのように楽しむ旅】って感じ。
上澄みの面白い部分だけ掬っていく感じ。

対して観光というのは
【その土地を知りながら、またはその土地の人と関わりながら巡る】って感じ。
その土地に没入するって感じ。
なので観光というのはある程度、学びとか得るものがあるのかなという個人的解釈(今のところ)

考えてみれば、ニッチな場所に行く時に旅行って使わないな。
旭川に旅行ってのは言うけど、上砂川に旅行とは言わないもんな..それはさておき。

僕の観光

僕が観光に出かける時は決まって歴史を調べます。
まぁ、ある程度ざっくりと、でも図書館で調べたりするくらいには調べます。

そうすると、やはり景色が全然違って見えるのですよ。
旅行雑誌に載っている解説っていうのは、ある程度誰にでも理解できる部分の解説だと思います。別に悪く言っているわけではありません。
それはそれで楽しみ方です。

しかしながら調べてから行くことで、もう一歩深いところまで考えが及ぶんです、これが楽しい。

例えば、小樽運河なんてのは最高に難解でしたが非常に面白かった。

明治時代に作られた石造の小樽倉庫を挟む遊歩道にはガス灯が63基あって、ロマンチックなムードを漂わせている。

まぁ、旅行雑誌を開けば多分、こんな感じです。
しかし、少し学んでから行けば、こんな説明になります。
大雑把に説明しますので、細かい部分は省きます。
本当は細かいこともベラベラしゃべりたいんですが…

明治時代、本土からやってくる北前船との貿易が盛んだった小樽。
当時の主力商品であったニシン粕と入れ替える形でたくさんの貿易品が小樽にもたらされた。小樽運河が作られたのは、供給過多で舟が接岸する岸が足りないという理由であった。また、木骨石造の建物は工期の短縮、火災防止という役割を持っている。

とかまぁちょっと雑かもしれませんが、こういう方が唆られます。
とはいえ、万人には受けないので、もう少し分かりやすく楽しげな解説をしたいところではありますが、いずれにしても前者だとコアファンになってもらえないんじゃないかと思います。

後者を楽しめるようにコッチが用意してお出迎えしてあげないと、観光してもらう側はそういう姿勢をとらんといけんなと思うわけです。

小学生でも分かりやすいよう

僕としては、田舎がこれから生き残っていくためには【観光】を大事にしていかなければいけんと思うのです。
その中のひとつとして【小学生でも分かりやすい歴史】という面を強化すれば何回も足を運んでもらえると思うんです。

そのためには、歴史の教科書をポンって置いておいてもダメなんです。
ただ施設があるだけじゃダメなんですな。

しっかりと、分かりやすく面白く解説してあげなきゃいけない。
例えばウチの町にある炭鉱館、小学生でも興味が持てるように、分かりやすいように説明してあるような施設にしてあげないと廃れる一方です。

興味のある人に分かってもらえればいいよなんて寝言を言ってる博物館なんかにゃ本当の価値はありません。それは手抜きってもんです。

映画だって考察を見てからもう一回観れば楽しさが倍増するんですから。

僕は博物館が好きなので、観光に行く時は大抵、その土地の博物館や郷土資料館に足を運びますが展示方法に工夫がある場所と、工夫がない場所では面白さ、分かりやすさが断然違います。

さらに言えば、その土地で事業をやっている人や観光地の案内人と町の歴史や、おすすめ観光地、裏話など話せれば楽しい観光になったとそんな気分になります。

なので、まずは分かりやすく歴史を掘り下げて小学生にでも分かる面白い展示を作っていくのはすぐにでも取り組めることなんではないかなと思うのです。



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