Mion_91k

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  • 読書記録

    これまでの読書まとめ

最近の記事

ドイツでコロナに罹患しました

この秋、コロナに罹患しました。 健康優良児と信じて疑わなかった自分が罹患した、という事実を認識するのに正直時間がかかりました。体調不良の日ですら、人と会うと「元気そうね!」 と言われる私が「たまたまちょっと疲れていた時に」「一気に気温が下がり」「薄着で外出してしまい」「さらには、その日に暖かくしないまま寝て」という様々な要因によって引き起こされたコロナ。 実際かかって、「へばりつくような史上最強のインフルエンザ」みたいだと思いました。なるほど、このへばりつく感じが他の風邪

    • 読書記録: 旅するフォトグラファー

      「3月のライオン」という漫画に、主人公が「あの日が今の自分の一部を間違いなく作ってくれた」と言う場面がある。(正確には覚えていないけど、確かそのようなニュアンスのこと)人生でそういう瞬間や出会いは数多くあるけれど、この本を読んだ時に思い出したのは、そのセリフだった。 大学生の時、MIKA POSAという写真家の写真集をよく見ていた。彼女が撮るパリのこどもの表情が大好きで、どうしてこんなに子どもたちの表情が自然なんだろう、どうしてこんなに漂う空気が心地よいんだろう、と思いなが

      • 読書日記: この年齢だった!

        高校生の頃初めて観た、イタリア映画「ニューシネマパラダイス」。ストーリーも、思わずため息がもれるほど美しい音楽も魅力的だったけど、何より忘れられなかったのは、主人公トトが何十年かぶりに故郷に帰ってくる場面だった。いつか私も自分が育った町を出るのだろう。まだ自分の将来も未来も分からなかったけど、そう予想したのはこの時だ。 そしてその後監督のジュゼッペ・トルナトーレが撮影当時32歳だったということを知り、死ぬほど驚いたのを覚えてる。それこそ「何十年ぶりに故郷に帰った」トトのよう

        • 読書日記: 噓つきアーニャの真っ赤な真実

          日本を代表するロシア語の同時通訳者であり、作家・エッセイストとしても活躍した米原万里の代表作「噓つきアーニャの真っ赤な真実」。 彼女は子どもの頃、チェコ・プラハで5年過ごした。そこで旧ソ連を中心とした世界50か国から生徒が集まっていたソビエト学校に通い、ロシア語を習得。帰国してから30年以上経ち、当時親友だったギリシャ人のリッツア、ルーマニア人のアーニャ、そしてユーゴスラヴィア人のヤスミンカを探し出して実際に会いに行くノンフィクションだ。 彼女たち3人の人生は、この本のセリ

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          4本

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          読書日記: マチネの終わりに

          どうしてもどうしても読んでみたくて、去年日本から友達に送ってもらった小説が、この本。 本当に、至福の読書時間だった。言語化にすらしたことなかった無数の感情を、ここまで言葉に表現できる人がいるなんて、と驚きながらページをめくった。日本語を読めることの幸せの一つは、この本を楽しめることなのかもしれない、と本気で思ったほど、世界中の翻訳家泣かせの文の美しさが、至るところに散りばめられているような本だった。 「人は、変えられるのは未来だけだと思

          読書日記: マチネの終わりに

          いつだって冷静な莉子さん

           定職につかない若者と、マツコ・デラックスが直接対話をする番組を見たことがある。 「働く意味が分からない」と発言する若者の一人から、 「(働くことで)マツコさんはどう人の役に立っているのか」と聞かれ、彼女がこう答える。 「役に立ちたいと思ってる。こういう仕事をしていたら、間接的に誰かの救いになっているかもしれない」  間接的と誰かの役に立つ。それは誰かの気持ちを楽にしたり、時として勇気を与えることなのだろう。この言葉を聞いた時点で、すでにもう私の人生の役に立っ

          いつだって冷静な莉子さん