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MBA受験体験記 #8 出願ポートフォリオの組み方

勝手にメンターProfile

昨日のMBAセミナーでご参加いただいた方から多かった質問「出願校をどのように選定したのか」「ラウンドごとの出願ポートフォリオの組み方」について、個人のプロセスをまとめてみました。

出願校を決めるプロセスは、個人のバックグラウンド(MBAに求めること、スコアメイクの状況など)によって大きく異なりますので、あくまで一つの事例としてご参考になれば幸いです。

私は、優柔不断(受験段階でどの学校がベストか決めきれない)かつリスクヘッジをする(合格できる自信がなかった)性格のため、魅力的に思えた学校には、出来る限り出願し、結果が揃った後、進学先を決めるという方針をとりました。

そのうえで、出願校を絞るプロセスは以下のとおりに進めました。

出願校の絞りこみ

①2年制であること(夏休みも含めた学びの機会の最大化、1年生に比べ勉強のスケジュールが緩やかで家族のケアがしやすい点が魅力でした。また派遣元の制約で米国トップ10のスクール以外は、2年制スクールへの進学は認められていないので、自然と米国トップスクールに絞られました)

② グループワーク重視(強制的に他人と関わらないといけないような状況に追い込むことでコミュニケーションを含めたソフトスキルが養成できると考えました)

③VC業界でのブランド(CVCの海外ネットワーク拡充をゴールに設定しているので、できるだけVCネットワークがある学校が良いと思いました)

④ 家族の住みやすさ(主に治安)治安や都市の雰囲気を重視していました(なぜかNYなどの大都市には魅力を全く感じておりませんでした)

⑤合格のフィージビリティ(時間的制約を踏まえると、1stラウンドで3校、2ndラウンドで5校が限界と感じ、私のバックグラウンドでは合格可能性が低いと感じた学校は劣後させました)

これらを以下のようなエクセルで数値化し、合計点で上位8校(Core+に出てきた学校を選定しました。私は各評価の寄与度を100%として計算しましたが、特に重視したい項目がある方は、その項目の寄与度を100%、それ以外を50%など軽重を付けるとより納得感のあるスクール選定ができると思います。

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出願時期

1stラウンドはTOEFL/IELTSのスコアが揃っていなかったため、それらの要件がない(重要性が低いと思われる)学校(Core 2, 5, 6)から受験しました。

2ndラウンドについては、残りのコア校(Core 1, 3, 4)を受験することを決めており、1stラウンドの結果次第で、残りの組み入れ校を決める戦略としました。仮に1stラウンドで合格が出る場合は、チャレンジ校の2校を組み入れ、そうでない場合は、米国以外の学校を組み入れることを想定しておりました。

幸い、12月上旬に1stラウンドで応募した学校から合格通知を受理し、2ndラウンドではチャレンジ校の2校を組み入れ、計5校に出願いたしました。

私の感覚では、学校リサーチやエッセイの作り込みに相応の時間をかけるべきだと思いますので、ひとつのラウンドで提出できる学校数は最大でも4~5校くらいかと思います。

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補足(エッセイの順番)HBSは最後に書いて良かった

HBSやStanfordのエッセイはオープンエンドクエッション(What Matters Most to You and Why)などは、かなり難しいお題です。これらのお題が完成すると、他の学校のエッセイが書きやすくなる、という意見もありますが、私の場合は逆でした。

私はHBSのエッセイは最後に書きましたが、それまでに出願したエッセイの蓄積のおかげで、何とか書き上げることができました。もし、HBSを最初に書いていたら、挫折するか、かなり時間を要し、8校も出願することができなかったと思います。

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受験においてこの受験校選定・受験時期の選定というのはかなり難しいトピックでした。上記のように数値化したものの、結局は「学校への愛着」などといった「感情」といったものに大きく左右されてしまいました。

ここで記載した考え方は受験校選定における、ひとつの参考として受け止めていただければ幸いです。

(過去の記事)

受験の全体戦略についてはこちら

私のGMATの失敗記はこちら


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