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MBA受験体験記 #5 GMAT反省記

勝手にメンターProfile

ちょうど1年前の今頃、1stラウンド締め切りまで残り3か月というタイミングでGMATを初めて受けました。GMATを半年で終わらせると意気込んで対策を開始し、既に1年が経っていました。

私のGMAT対策は効率的というにはほど遠い出来映えで、予備校を渡り歩くも点数は伸びず、前倒しで進んでいた受験スケジュールもいつの間にかビハインド気味になっていました。

今回はGMATの反省記として記事を書いてみました。もし、読者の方が同じような石ころにつまずいていらっしゃるようであれば、その石を飛び越える、もしくは避けるヒントとなれば幸いです。

スコア推移

まず私のGMATスコアの推移(PREPも含めて)を掲載します(2月~3月で自分の実力が落ちていることが判明し、そこを転機に対策方法を切り替えました)。

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対策スケジュールは以下のように進めました。
2019年5月:YES文法コース受講~2019年6月、マスアカ開始
2019年6月:AGOS(V)コース受講開始~2019年7月、YES SCコース(24クラス)開始
2019年7月:AGOS(V)コース完了後、初PREP受験(V30超えで勇気がでる)
2019年9月:初回受験を予定するも9/14のPREPで不調に陥りキャンセル
2019年11月:伸び悩み打開のためにAffinity受講開始(CR(A/B)、RC(B/演習))
2020年2月:満を持してPREP3を初めて受験し、580点と撃沈
2020年3月:気を取り直して改めてPREP4を受験。更に点数が下がり、完全に落ち込む⇒受験体験記を読み漁り、WhartonのMinopuさんのブログにヒントを得て、YESで学んだことを忘れ、AGOS中山先生に師事することを決意。以後、定期的に中山先生の個別レッスンを受講。YESで習ったテクニックよりも、文全体の構造や意味に重きを置くスタイルに転換
2020年5月:GMAT5回を予約(~8月中旬)。希望スコア(700)に届かない場合は9月からGREに切り替えることを決意(振り返ると重要な決断でした)
2020年6月:初めて受験したPREP5でV38を出し、自信を取り戻し、本番でも670、2回目で690を取り、勢いに乗る
2020年8月:最後のGMATで710をとり、出願スコアを獲得

反省点①:Math(Q)が安定しなかったこと

トップスクールの目安となる総合スコア700を確保するには、VよりもQを50点以上で安定させることが不可欠だと思いました。

【GMATスコアマトリックス表(VerbalとQuantitativeのマトリックス)】

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(出所:https://www.path-to-success.net/gmat-math-50

上表のマトリックスにあるように、Qで50点を安定して取れれば、総合スコア700を取得するために必要なVの点数は36点くらいです。仮にQが47点だと、700に必要なVは39点とハードルが高くなります。

QとVどちらが得意か(投下時間に対して点数が伸びるか)は個人差があるのですが、一般的には、日本人は比較的Qが得意と言われているので、50点を固めにいくことが点数を安定させる効率的な方法と思います。

私はQを甘くみていたこともあり、Qが最後まで安定しませんでした。Qで50点を安定的にとれるようになってから、Vを本格的に追い込んでも良いくらいな気がします。

Qで高得点を安定してとるための対策としては、EasyやMediumレベルの問題を速くミスなく解くことが必要条件となります。Hardの問題を2問程度落としても51点とれる人もいますが、Easy~Mediumを間違うと大きな痛手になります。

Qの対策方法については、にゃんこ先生の記事にまとめられているので、こちら(https://www.path-to-success.net/gmat-math-50)をご参考ください。

反省点②:テクニックに走り過ぎたこと(V)

スケジュールに記載のとおり、2019年5月から対策をはじめ、2020年3月にPREPを解いて、点数が伸びるどころか、点数が下がるという現象が発生しました。

SCの名門であるYESの解法を頭に叩き込むうちに、テクニックに走りすぎていたのが不調の原因でした
※YESは文法を構造化して深く教えてくれます。実際にSCの解法がうまくハマり点数が伸びる方も多くいらっしゃいますので、あくまで私個人の経験として受け止めください。

影響はSCのみにとどまらず、CRやRCの読解力すらも落ちているような状態でした。

そんなとき、WhartonのMinopuさんの体験記に出会い、私と全く同じような状況に陥られていたのを知りました。Minopuさんは、YESからAGOSの中山先生に鞍替えをされ、その後、目標点に到達されたとのことでした。

私は藁をも掴む勢いで、中山先生に教えを請うことにしました。

中山先生曰く、「GMATはあくまで英語の試験。センテンス全体の意味やセンテンス全体の構造を取ることが大切」という教えのもとSCであっても構造を抑え、文章の意味を取ることに重きを置きました。結果として、SCだけでなく、CRやRCでも文章の意味を取ることができるようになり、Verbalの点数が30点超で安定するようになりました。

良かった点:スケジュール管理(GREへ切り替えるタイミング)

 失敗だらけの対策でしたが、ひとつだけうまくいったと思うのは、GREをプランBとして覚悟していたこと、およびGREに切り替えるデッドラインを定めていたことです。

私は2020年8月(1stラウンド締め切りの1か月前)までにGMATを5回受験し終え、そこでダメなら、GREに切り替え、12月の2ndラウンドに切り替えることとしておりました。

GMATの素地があれば、3か月間あればGREも目途がつくと思っていましたし、逆に8月までにGMATで満足いくスコアが取れれば、1stラウンドでの出願がギリギリ間に合うという目算でした。

プランBおよびプランBに切り替えるタイミングを定めていたことで、プランAであるGMATに集中することができました。

その結果、8月19日の5回目のGMATで710を取得し、1stラウンドで3校出願(合格)することができました。

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昨年の今頃は、GMATの目標点がとれる兆しも見えなかったのですが、先輩ブログや中山先生などとの巡り合わせにより、何とか目標とする点数を取ることができました。

もしGMATに苦しんでいる方がいたら、じっと耐え、復習をこなす日々も大切ですが、行き詰っていると感じたときは、目先の方向性を変えることも一つの解決策になるかもしれません。

GMAT教材・予備校別レビューはこちらにまとめてますので、ご興味がある方はご参照ください。


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