MBA受験体験記 #4 TOEFL単語対策
今回はTOEFLで最も効果が高い学習(と私が考える)単語学習について記載します。
TOEFL全体の戦略については、こちらの記事にまとめております。
基本戦略~単語カード×忘却曲線
私は旺文社が出している3800という定番の単語帳をRank3まで覚えました(後々、GMAT用にRank4にも進出)。個人的にはRank3までを完璧に覚えることで、TOEFLは十分戦えます。
ここで注意しないといけないのは、Rank(難易度)があがるにつれ、出現頻度が下がるということです。即ち、難しい単語を10語覚えるより、より易しい単語を100語ちゃんと覚えておく方が大事ということです。
そのため、私はRank3を覚え始めたときも、Rank1~Rank2の復習を定期的に行い、記憶の定着を図りました。
単語の覚え方には色々な考え方がありますが、私の暗記術は、単語カード×忘却曲線アプリです。以下の要領で進めました。
① 単語カードの表紙に番号を採番(No1など)この記事の冒頭の写真のような感じです。
② 旺文社3800のRank1から単語を眺め、覚えていない可能性が少しでもある単語は、単語カードにメモ(表に単語、裏に和訳)
③ 単語カードが1冊完成したら、忘却曲線アプリ「reminDO」に①で採番した番号を登録
④ 「reminDO」では自動で登録日の翌日、3日後、1週間後、1か月後という間隔で復習するようにリマインドしてくれます。リマインドがある都度、その番号の単語カードに含まれている単語を復習しました
⑤ ①~④の繰り返し。途中からリーディングやリスニングなどで覚えていない単語も単語カードに追加していきました。
中には全く覚えられない単語があり、それらについては少し工夫をします。
単語の覚え方①単語を分解する
英単語は複数の単語が混じって構成されていることがあります。それぞれの構成単語の意味を覚えることで初見の単語でも意味が推測できる(大きくは外さない)ことがあります。
例えば、antipathyという単語は聞いたことないが、sympathy「共感」は聞いたことある人が多いと思います。この2つの単語に共通するpathyは「感情」を意味します。
Antipathyはanti+pathyと分解でき、antiは日本語でも「アンチ●●」という言葉があるように「反対」を意味するので、antipathyは「反対の感情=反感」という意味になります。その他、apathyという単語もあり、これはa+pathyと分けられ、aは否定を意味しており「無感情」という意味になります(日本語でもあり、アシンメトリー「不均一」はシンメトリー「均一」も同様のロジックです)。
こういう小ネタを単語カードにも書き込み語彙を増やしていきました。
その他にも、旧石器時代という単語のpalaeolithicはpalae「古代」+lithic「石」という単語から構成されており、「旧石器時代」という意味になっています。これを覚えると、neolithicも予想がつきますよね。neoはnewの語源で「新しい」という意味なので「新石器時代」という意味になります。
単語の覚え方②イメージに残りやすい例文を作る
これはオススメです。頭にイメージしやすい例文を作ることで、その例文とともに頭に記憶されます。
例えば、admonish「忠告する」という単語がなかなか覚えられなかったので、以下のような例文を単語カード裏面に書いていました。
The police officer admonished my wife drive faster. 「警官は私の妻にもっと早く運転するように忠告した」実は私の妻は超がつくほど安全運転主義で、ある日高速道路を40km/hで走っていると後ろのパトカーから「もっと早く走るように!」と注意され、結局、減点されたことがありました。
あまりに印象的なエピソードでしたので、この例文を作ってからはadmonishも完全に覚えることができました。ただ、admonishとテストで遭遇するたびに例文を思い出し、テスト会場で笑いをこらえるのに必死にならざるを得なくなりましたが。
単語の覚え方③ダジャレで覚える
無理やり語呂合わせやダジャレで覚える方法です。例えば、Caliberという単語は、(人としての)「度量」を表すのですが、ガリバーと発音が似ていたこともあり、「(ガリバーのように大きな)度量」というようなイメージで覚えていました。
単語の覚え方④和訳が意味不明なとき
TOEFLやGMATは経済・生物・化学・芸術・歴史の基礎的な専門用語まで覚える必要があり、度々日本語の意味が理解できないことがあります。
例えば、supernova「超新星」は天体などに興味がある人でなければ、聞いたことないという方が多いと思います。このような専門用語は単語の和訳を単純に覚えるだけだと、せっかくの努力が無駄になります(超新星という訳が分かっても読解に役立たないからです)。
このように和訳の意味が理解できない単語と遭遇したときは、その概念から学ぶことが重要です。ちなみに超新星とは「大質量の恒星が一生の最後に一気に収縮して大爆発を起こすII型や、連星の主星である白色矮星が、伴星から移ったガスの重量に耐え切れずに大爆発を起こすI型がある。」(英辞郎https://eow.alc.co.jp/search?q=supernova)
私が受験しているときに、ここでいうII型を論点とする文章が出てきたことがあり、超新星の概念を理解できていたおかげで文章が楽に読めたことを覚えています。
--------------------------------------------------------------------------------------
いかがでしたでしょうか。英単語は地道ですが、確実に点数アップに繋がる効率的な学習です。通勤時間、起床後、就寝前など自分の生活習慣の一部に、組み込むことで習慣化できますので、是非試してみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?