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ぼくは確かにインターネットに救われた

はじめに

どうも、たけちです。

最近、家入一真さんの著書『さよならインターネット まもなく消えるその「輪郭」について』が、無料公開されて話題になっていますね。

恥ずかしながら、先日無料公開されて初めて読んだのですが、ある少年の葛藤と成長、古き良き時代の変遷とこれからの時代の期待と警鐘が描かれており、また1年後・3年後に読むと全く違う見え方がする名著なんだろうと思いました。

書籍は導入部分を除くと、第一章「やさしかったその世界ーユーザーからプラットフォーマーになるまで」から始まります。
その冒頭は、「ぼくは確かにインターネットに救われた」という一文から続いており、閉じこもっていた世界に届いた小さな光が、自身の興味と社会の流れによって徐々に大きくなっていき、独りの少年を別世界へ導くような物語(家入さんにとっては実際の過去)が書かれています。

ぼくが、インターネットに救われた話

ここから、わたしの話を始めます。

実はわたしも中学校1年から2年の終わりという短い期間ですが、学校へ行かず家で過ごすという「不登校」の期間がありました。

幸い「ひきこもり」ではなく、友達の家やたまに部活に顔出すくらいの気力はあったため、外界とのコミュニケーションは比較的取れていた方でした。

不登校のきっかけは色々あるのですが、続々と思春期を迎える周りの同級生が、"トイレでたばこを吸う"とか"万引きする"とか、くっっっだらない青春を過ごす様に嫌気が刺し、できるだけそういった連中とつるまなくて済むように、自ら学校の時間は家で過ごすという選択をしました。

その間わたしは、その頃流行っていたANIMAXというテレビチャンネルにハマり、ドラゴンボールやハンターハンターを一気見する日常を送っていました。学校が終わる時間になれば、気の合う友達の家に行ってゲーム三昧です。

いつも行っていた家に、そこには年の離れた兄貴がいたのですが、その兄貴が教えてくれたのが、MMOというオンライン上で顔も知らぬ相手と行うとあるオンラインゲームでした。

当時、もう15年以上前になると、中学生の身分ではせいぜいPHSを持っていて、PCは家族で共用という時代です。
まるでファイナル◯ァンタジーのようなゲームなのに、一人ではなく複数でゲームができる。ス◯ブラみたいにどこかの家に集まる必要もない。
これは14歳だった少年に大きな衝撃を与えました。

そこから少年はおこづかいを貯めてそのゲームを遊ぶための機械とソフトを購入します。
いざ、オンラインの世界へ。

当時は回線も不安定で、家族がPCを使っていたりすると、どちらも遅くなってしまいます。
なので、あえてというか当然の流れか、ゲームをする時間は夜中の12時から4時くらいの深夜時間にシフトしていきました。
(当時は同じような人がゴロゴロいました。みんな働いてたのかな。。)

わたしの母は真面目人間で、不登校のわたしに対して毎朝学校へ行けと叱ってくれました。(夜中のゲームは怒られなかったんですけどね...)
結局、毎朝喧嘩になっていたのですが、深夜のゲーム生活をし始めたわたしは戦う気力がなくなり、ついには学校へ行くようになりました。

そう、ただ、眠るためだけに(笑)

こうして、結果として、インターネットの世界に浸かっていくことで、わたしはまた学校というコミュニティに戻ることができました。

ぼくが、ホントにインターネットに救われた話

ここまでは、救われた話というよりはインターネットとの出逢いの話でした。

そこからわたしはいわゆる普通の学生生活に戻り、自作のPCを作ったり、本を見ながらゲーム制作や3Dグラフィックの制作にハマっていきました。

やはりオンラインゲームはずっと続けていて、中でも戦国時代をテーマにしたMMOに小学校からの友人と一緒にドハマりし、中学3年から大学3年くらいまで1日平均8時間は勤務するようなプレイライフを送っていました。

当時そのゲームでは、いわゆるギルドのようなチームを組むことはできなかったのですが、リアルの友人1名を含み、自然と集まる5人組ができていました。

「リアルの友人」「1つ上の高校生」「5つくらい上の大学生」そして、「10歳くらい離れたキャバ嬢のお姉さん」です(笑)

最後のお姉さんはホントに僕らにとってキーマンで、大人の余裕を持って、当時本格的に思春期を迎えたわたしたちの友達関係の悩みから恋(性)の悩みまで、何でも応えてくれる大人の女性でした。
(決してセクハラではなかったと信じたいw)

どこかでも書いたかもしれませんが、わたしは大学2年の20歳という年齢のときに、両親が一度離婚しています。

様々な要因があったのですが、確か、わたしが高校1年か2年のとき、兄のとある行為がきっかけで家族が騒然としたことがありました。
自分の子どもを守ろうと必死の母親に対して、当時やりがいも感じられない過酷な自営業を営んでいた父親が、どんどんと離れてすれ違っていく様をまじまじと感じていました。

そんな家族の中で、独り誰にもぶつけられない悩みとストレスを抱えるわたしには、そう、オンラインゲームという居場所がありました。

リアルの友達には言えないことでも、オンライン上の関係であれば相談ができる。
そんなときわたしが話を聴いてもらうのは、もっぱらお姉さんでした。

家庭はその出来事をきっかけにしてか、どんどんと崩壊していきました。
たぶん、家族がそれぞれ、お互いにもっと話をする時間を作っていれば、今でも4人で笑い合える誰もが羨む家族になっていたように、今になって思います。

20歳のとき、わたしと父の殴り合いの喧嘩を経て、両親は離婚に至りました。(いや、一方的に殴っただけか。。)
最後の最後にダメ押ししてしまったこと、今でも後悔は残っているのですが、そのときもずっとお姉さんが話を聴いていてくれていたんです。

彼女がいたから、
オンラインゲームがあったから、
ひいてはインターネットという世界があったから

あのときのわたしは前に進むことを止めず、いままで生きてこられたのだと思っています。

彼女を救いたい

今回話したいことは、実はここがメインになります。

SNS上にはいないので大丈夫だと思いますが、万が一彼女の目に触れることは避けたいので初の有料設定をさせていただきます。(訳あって購入される恐れは非常に低いため)
ここまででご興味いただきました方は、ぜひ前向きにご検討の上、ご覧ください。
無理に買ってくださいとは言わないので、可能なら拡散および神奈川・千葉県内のお寺様との繋がり獲得にご協力ください。

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