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「サマータイムをどう見るか!?」新科目公共から学ぶ探究のトビラ(29)

 人間社会では,必ず意見や考え方が対立します。解のない問題や課題が現代社会では増え続け,これからはコミュニケーションを通じた共に納得できる解を見いだす姿勢や態度がますます求められます。中高社会科教員経験のある大学教員です。生徒や学生たちとの授業実践,互いの根拠や意味を問い合う対話による探究活動を紹介します。諸学校での授業活用はもちろん,理解しやすい身近な題材にしていますから,友人同士や家族団らんで語り合ってみてはいかがでしょうか。

サマータイムとは⁉

 サマータイムとは,夏時間とも呼ばれています。昼の明るい時間が長い夏期間に,国内の時刻を標準時より1時間進めることです。これにより,夕方日没が1時間遅くなり,明るい時間帯が増えるようになります。

サマータイムのメリット

 サマータイム導入のメリットに,省エネルギーや経済活性化などがあります。夕方が明るいので照明点灯の抑制,ゴルフなどレジャーもできるようになります。

サマータイムのデメリット

 デメリットも挙げられています。人体への悪影響はないのか。突然に時刻が変わってしまうことから,飛行機や鉄道の運行などあらゆるコンピュータシステムが対応できるのか懸念もあります。

世界の状況

 国連加盟国193か国の中でサマータイムを導入している国々は、57か国(2021年現在)です。実施し始める国もあれば,廃止する国もあり,対応はまちまちです。日本でも,国会で議論されることは多々ありましたが,導入には至っていません。これからどう向き合っていくべきでしょうか。

探究とは…
①自分で課題を見いだす
 ②解のない問いと向き合う
③人としての在り方生き方を追究する
④他者と共に望ましい社会形成に参画する


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