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「コンビニ24時間営業するべき!?」新科目公共から学ぶ探究のトビラ(26)

 人間社会では,必ず意見や考え方が対立します。解のない問題や課題が現代社会では増え続け,これからはコミュニケーションを通じた共に納得できる解を見いだす姿勢や態度がますます求められます。中高社会科教員経験のある大学教員です。生徒や学生たちとの授業実践,互いの根拠や意味を問い合う対話による探究活動を紹介します。諸学校での授業活用はもちろん,理解しやすい身近な題材にしていますから,友人同士や家族団らんで語り合ってみてはいかがでしょうか。

コンビニの24時間営業

 誰もが利用するようになったコンビニエンスストア。最王手のセブンイレブンが1号店を出店したのは,1974年5月。店名の由来は7時(早朝)から11時(深夜)までの営業であり,当時としては画期的なことであった。しだいに,24時間営業化するようになっていく。

24時間営業問題

 加盟店への24時間営業を義務化していた本部(セブンイレブン・ジャパン)に対して,東大阪南上小阪店(大阪府東大阪市)のオーナーは,訴訟を起こした。人手不足などを理由に,24時間営業の継続が難しくなったことが一要因であった。

大阪地裁の判決と本部の対応

 2022年6月,大阪地裁は,本部側の勝訴とした(ただし,他要因の影響が大きいとの指摘もある)。しかし,本部は,結審前の2019年10月に時短営業に関するガイドラインを公表し,体調不良など正当な理由がある場合に時短営業を認めるようになった。

どう見るべきか?

 人手不足は,コンビニ業界だけのことではないですね。国内的に働き方改革の必要性が認識されるようになっています。身近な問題でもあるので,常に向き合いたいですね。

探究とは…
①自分で課題を見いだす
 ②解のない問いと向き合う
③人としての在り方生き方を追究する
④他者と共に望ましい社会形成に参画する 

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