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難聴の原因が希少疾患とわかって人工内耳になるまでの体験まとめ(13)

前の記事で書いたように地震があって生活が一変してしまった。が、新年度がはじまり少しずつ日常になっていく。補聴器の体験記録は途絶えたが、かわりに手話教室に通い出した。

手話教室に行く

先日某中途失聴・難聴者協会に入ったので、中途失聴者コミュニケーション教室に参加した。手話や読話などを学ぶ。

この日は年度始めということもあってか、入門から、初級、中級全体が集まっての合同大会だった。参加者は4,50名くらいはいたと思われる。年代は50代以上の方を多く見かけたと思う。

はじめに震災で亡くなった方への黙とうをおこない、協会の会長の挨拶、役員の紹介、手話講座があった。手話講座は東日本大震災のニュース原稿のような説明文の文章を手話で表現した場合のレクチャーだった。そしたらその最中にも余震がおきた。ビルの8Fにいたので横揺れが長かった。はじめておぼえて使った手話が「地震」でした。両手のひらを上に向けてそろえて前後に揺らす。地面が揺れている様子を表します。

レクチャーの中でいろんな言葉が出てきたけれど、手話の動きはあとでわかるようにノートをとるのが難しい。あと、下むいて書いていると手話を見逃してしまうし。1冊ちゃんとした手話の辞書が欲しくなった。

次回は土曜日にコース別に分かれて行う。入門コースからだが、自己紹介くらい出来るようになりたい。

コメントへの反応

そういう動きで表すのかとか、「うれしい」「驚く」にもニュアンスによっていくつか表現があるとか、新たな発見があって楽しかったです
2011年04月13日01:53

が、補聴器体験と比べて、その後半年以上記述がなかった。「聴力を失い絶望していたが手話に出会って立ち直り・・・」などとドラマのような展開にはいかず。まわりに使っている人が誰もいないのだから意思疎通の代替手段にはなり得なかった。
かわりに難聴者の研究についての記載が出現するようになった。

通ったのはいいが

今年から難聴者の研究を本格的に始めようと思って、
研究費を得るためにいろいろ応募していたのであるが。
こんどは某財団の研究助成に採択になった。
ここにはもう3、4回応募してきたので通ったのはうれしい。

が、後期から週12コマになるのであった。どうしたものか。
月曜日から金曜日まで授業があって、土曜日はときどき手話教室、日曜日は英会話。
研究する時間と体力の確保が課題である。
2011年06月18日18:43

学会に参加するたびにつけている体験記録にも難聴絡みの体験が出現するようになった。ある学会では研究員として籍を入れている大学が学会会場だったのでスタッフもつとめていた。

学会・いいこと日記

(前略)
忙しくなる前に、学会でおこったいいことをあげてみるよ。
いろんなイベントも間近にあるし、テンションを上げていきたいので、まずかったこと、わるいこと、反省すべきことはまた今度。

・学会中泊まっていたカプセルホテルのフロントの人が、インテルの長友にそっくりなフレンドリーな感じの人だった。
・駅からカプセルホテルまであんまり迷わないでいけた。
・カプセルホテルは意外と綺麗で清潔で静かだった。
・最寄り駅から(学会会場となる)大学までの道のりははややこしいのだが、道案内はわかりやすかった。設置した人すばらしい。
・大学では研究員なのでたまにしか大学にこれないから、他の院生や学部生と一緒に仕事する機会が持てたのがよかった。
(中略)
・口頭発表の会場係を担当したが、会場でなにか困ってそうな人をみたら自分から声をかけて対応する、という経験を積ませてもらった。これまでこういうことがうまくできなかった。
・同じ会場係を担当していた先生とはじめてまともに話ができた。ボスと☆先生以外の先生とまともに話ができたのは今回が初めてだった。
・学会スタッフとすれ違うたびに「おはようございます」とか「おつかれさまです」とかずっと挨拶しあってた。挨拶しあえるのはよい。
・今回のポスター発表は難聴についてだったけど、思ったよりも人が来てくれた。
・視覚障害者を研究しておられる先生がポスター発表に来てくださり、「大事な研究だ」っていってくれた。
・「難聴の心理学的問題を考える」ワークショップは、朝イチなのに思ったよりも人がきてくれた。
・難聴をもつ研究者の知り合いが増えた。
・難聴ワークショップの打ち上げ用に予約しておいたお店は、静かに話ができてよかったらしい。
(中略)
・ワークショップの感想をメールでも複数いただけた。
・ケガや病気なく3日間の全日程を終えられた。
・やせた。
2011年09月21日11:08


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