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マインドフルネスで、自分に向き合う

朝7時から始まるイベントに参加した。「マインドフルネス瞑想」を行う、というものだ。コロナ禍にあって、心にフォーカスする事を取り上げられることが多いからか、確かに個人的なレベルで言っても瞑想、座禅、スピリチュアルと、自分がどうあるべきか考えることが増えたからかもしれない。

ただこのイベントは小田原城天守閣で行われるというのが特筆すべき点で、当日出発して朝7時に小田原に到着することは難しいため、前乗りした。単発のイベント参加だけでなく、ゴールデンウィーク最後の小旅行のようなノリになった。

小田原城は5階までエレベーターがないため、階段で息切れしながら上がる。靴を脱いで用意された座布団に座り、姿勢を正して呼吸する。教えてくれた住職さんいわく「非日常は記憶に残る」体験。確かに朝早くから天守閣で瞑想する体験はそうはないだろう。そしてさらに住職さん曰く、人は1日で3万回心のアップダウンをしているらしい。3万回のアップダウンを、すべてすっきりしたうえで翌日を迎えているわけではなく、どこかに引っかかりを持ったまま翌日また3万回アップダウンをしているのか…。ちょっとは自分の内面を労ってあげたいところである。

今回は座禅ではないので、宗教色はなく、ひたすらに自分の呼吸に意識を集中するもの。私が参加したきっかけとしては、一度きちんとやり方を教わりたい、もやもやと考えることが多いので自分の気持ちにフォーカスしてみたい、ゴールデンウィークの最後の小旅行、という3つだ。股関節が硬くて、足が組めないなぁと思いながら、住職さんの声に合わせて足を組み、背筋を伸ばす。

足の組み方は3種類で・・・右手の上に左手を置いて・・・背筋を伸ばして、丹田を意識しつつ鼻で息を吸って1から10まで数えながら吐き出すことを繰り返す。えっと・・・あまりに不器用なのか、まずは腹式呼吸をしなくちゃと思うあまり数が途中からわからなくなったり、だんだん汗がじんわりくるなぁとかいろいろ頭に思い浮かんでしまう。単に呼吸して数を数えるだけなのに、辿々しくなってしまう。うわ、難しいわ。

最初は10分、休憩挟んで5分。やってみて感じたのは5分がすごく長く感じたこと。そして、呼吸を整えるということだけを考えて何かをするというのは難しいけど、終わった後になんとなくすっきりする感覚があった。意識によって、時間の感覚さえコントロールできるのか。

「幸せには2つある。一つは外的な影響から幸せだなと思うこと、もう一つは『今が最善の自分であるということを自覚する』こと。呼吸を意識することで、今、呼吸できている自分を意識できることが幸せ」なのだ、というようなことをおっしゃっていた住職さんの言葉が刺さった。

毎日5分でもよい、朝か夜かにただ座って呼吸をする。続けていって、自分の心にもっと向き合っていきたい。

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