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最先端のCXに宿る思考や感情にDIVEし、学び、行動する「CX DIVE 2019」

昨年参加できなかったCX DIVEに今年は参加してきました。
あまりにも素敵な場であったので、共有したいと思い、簡単ではありますがレポートしてみます。

今年のテーマは「THE SEAMLESS WORLD」

昨年のCX DIVEのテーマは「BORDERLESS」、そして今年のテーマは「THE SEAMLESS WORLD」。
このテーマが各セッションを貫いていることをセッションが進むことに感じました。
「境界のない」から「継ぎ目のない」へ。さらに深まる体験を期待させるものですが、その期待が裏切られることはありませんでした。

変わる世界、うねりとしてのCX

キーノートセッションは放送作家の鈴木おさむさんとスープストックトーキョー会長の遠山正道さん。
鈴木さんが終始、参加者が聞きたいことを遠山さんから引き出してくれるような進行でした。

このセッションで大事と思われたキーワードは、「共感」「物語」「ストーリーテリング」「余白」「自分ごと」。
遠山さんがスープストックの企画書を小説にした理由は、企画書を読んだ時に他人事から自分ごとにしてもらうため。
仕事は一人ではできない、物語で想いを共有する。ストーリーテリングはとても有効な手段ですが、読み手を引きつける内容と語りであったのだろうなと思われました。

来店するお客さんではなく、「スープストック さんが大事にしていること」を考える。スープを提供する上で大事にしていることは?
このお話を聞きながら、浮かんだのはモノやコトの意味を捉え直す「意味のデザイン」でした。

遠山さんが楽しいと思うのは、「ハンコの要らない仕事」。規模感を小さく始めることで試すことのできる場になる。
失敗しても、その失敗を理解して、それがわかってよかったねと言って閉店する。
失敗を許容できる環境から生まれることはたくさんある。

そして遠山さんの言葉で心に残っているのが、「世の中のせいにすると変なことになっちゃう、自分ごとで考えたい」という言葉。
誰かではなくて自分ならどうする?という思考で考えること。
当たり前のようでいて、なかなか難しいですよね。

ランチはカップカレーをつくる体験

キーノートが終わる頃には、すっかりスープストックが食べたくなっていて、帰りにスープストック に寄ろうと思っていたところ、ランチはスープストックのパンとスープが提供されるという嬉しいアナウンスが!
しかし、大行列になってしまって、スープは手に入りませんでした。。残念!

しかし、他にもランチの提供があったので、その中で選んで食べたのは、6curryでした。
そこでは自分でカップの中にカレーを作り上げるという楽しい体験が用意されていました。ちょっと並びましたが、ここでも楽しい体験と美味しいカレーをいただきました。

アナログとデジタルの垣根を超えるボーダーレス体験のつくり方

午後のセッションは、桐島ローランドさん、東大の中邑先生、電通の小田さん。
「人間がアナログではなく、デジタルから生まれていたとしたら?」という前提からの3つの問いを考えるセッションでした。

・アナログとデジタルの壁について、どういう種類の壁が存在するのか?
・壁の乗り越え方や溶かし方、どうやればできるのか?
・令和の時代における、ボーダレスやシームレス体験のこれから

中邑先生の取り組まれている異才発掘プロジェクト「ROCKET」、小田さんが日本全国を歩きながら温泉に入っていたお話があったのですが、そこからルールがベースになっているのがデジタルの社会であり、アナログであった時代の方が緩やかだった、という話につながっていきました。
それは、どれだけ無駄を許容できるか、無駄にこそ大事なものが含まれている。ということでもありました。

アナログとデジタルの壁を乗り越える、融かすために必要なのは、NUI→NX→NCX(N=ナチュラル)ではないか。
何でもデジタルありきで解決する必要はないのでは、ということです。

そして最後の問いとして、「未来への変革のコストやカロリーは誰が払うのか」という問いかけがあり、セッションを終えました。
(この問いは我々が考え続けるものであると解釈しています


他にも参加したセッションはあったのですが、
おそらく他の参加者の方々もレポートされると思われるので、セッションの詳細はそちらをご確認いただければと思います。
こういったCXにふれ、思考や思いを巡らせる機会を得られたことに感謝するとともに、ここで得られた知見を周りに共有しつつ、自分もそういった場をつくることにコミットできればと思った一日でした。

勢いにまかせて書いたので、あとで少し編集します。

コーヒーを飲みながら書いていることが多いので、サポートいただけたらコーヒー代として使わせていただきます!