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超中長短期事業

写真は横浜みなとみらい21のアクセラレーターでエレベーター・ピッチ(残念賞)をさせていただいてるところです。昨年のハロウィンの頃(懇親会の横浜グランドコンチネンタルホテルのハロウィンケーキすごく美味しかった!)。

ということでコロナ禍をくぐり抜けて1年がかりの仕事がまとまりました。2014年以来わたしはIR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致と参画に向け出発し、10年がかりの歩みのちょうど中間地点におります。2025年に日本にIRが三か所できるという話はご存知の方も多いと思います。

菅首相が就任された直後、衆議院議員解散総選挙が10月?ということでした。野党の党首が横浜山下ふ頭に視察に行き、「カジノ反対を対立軸にする」と大々的に報じられていました。しかし解散風はいつのまにか立ち消え、横浜市でカジノ反対の住民投票や市長リコールの手続きなどでちらほらと記事やニュースをみるくらいに収まり、政局を巻き込んだ論戦は学術会議任命問題へと変わっているように見受けられます。

昨日、横浜市のホームページにひっそりと「横浜IRに関する記者発表」が載りました。以来まだそれに関する記事は報じられていません。ここに自分の会社の社名とIRによって実現しようとしている新産業提案の概要が正式に掲載されました。この公募は昨年の今頃でした。提出するとすぐに横浜市からお電話をいただき、内容の公開にあたって念を押されました(既に公開の可否については申請書に記入欄があります)。でもそれからずーっと音沙汰なしで、対面ヒアリングもありませんでした。突然、という感じでの発表です。他社さんは社名も非公開、提案内容も非公開またはざっくりとした内容ですね。でもそれではIR実現に向けての流れをつくることはできないんです。しっかりとあたらしい日本型IRの事業の例なり、仮説であれ産業の形なりを議論のたたき台として示すチャンスなのに、と残念に思います。

昨年横浜市の担当さんから最初にお電話いただいたとき(既に有力者による強力な「カジノ反対表明」がありましたが)どなたの前でもご説明に伺いたいくらいです、みたいなお返事をしたのを覚えています。「カジノ」はイノベーションにより新しくなるんですよ? 国の方向性にも示されているし、その必要性はMGMのハイランドさんも著書で「刷新の意欲」を書かれているのに・・。そう、eスポーツがカジノの弊害を克服、産業基盤を確立できる大チャンスなのです。この難関を陳情で突破できる会社はうちみたいな零細開発企業しかない、そしてその勝機が見えた段階で徐々にコンソーシアムを創って下さる企業を募ろうと思っていました。10年のスパンでやるのなら、IRが出来てから受注を受けるために売り込みに行くのではなくて、誘致側として反対派の方々さえも納得できる新型IR産業と発展できる(持続可能なのはもちろん)都市をデザインすればいい。自社でeスポーツを作ってそれをスポーツベッティング解禁に持ち込むしかない、と思って始めました。2020年でそのとっかかりは築けたと思います。

ただ、ここまで中長期の計画を立てると、会社の毎日の仕事って何?っていう疑問が自分でもあるんですよね。3月まではバイトに追われていたので、展示会とか稽古会の準備や広報で忙しかった。でも5月からは1年くらいは持続できる給付を国からいただいて、さて何をどうするというところですが、コロナでIR政策も自治体のスケジュールも遅れてしまって、協業先とのご連絡メールをやりとりした後は次のアクションがない(笑)電脳具足のバージョンアップをしているので、仕事といえば具足の縫製です。チクチクちくちく一目一目運針していると武蔵先生の五輪書から「師は針、弟子は糸となって」の一節が浮かんできます。大いなる存在、教えに導かれて徒手拳法出身の私は剣術による武の成就にむけてこうして働く喜びを味わいます。でも作業が終わると開発者の会長待ちになり、次まで(いつかは不明)待機です。

ということで最近はVRゲームの妄想と、IRの具体的な建設計画の空想のためにアマプラで映画、oculus questでVR剣術などをやりつつ大企業の協業先を探そうかなー?というところです。


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