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宿泊者向け 冬の星空観察会のお知らせ

2023年1月1日 17:30 西の空の様子

2023年1月1日の19:00~20:00、宿泊者向けに星空観察会を実施します。年末から年始にかけて、夕方の空に惑星が勢ぞろいします。西の地平線から順に、水星、金星、土星、海王星、木星、天王星、火星の惑星が線でつながっているように見えます。

太陽系には、8つの惑星があります。

「水金地火木土天海」と覚えた惑星が、見上げた空の中に(足元に地球)全てあるというのはなかなかありません。水星や金星は地平線近くにあるため、観察の条件は良くありませんが、地平線に雲がなければ太陽が沈んでからのわずかな時間、双眼鏡を使って見つけることができるかもしれません。なお、天王星や海王星は暗いので、観察には双眼鏡や天体望遠鏡が必要です。

東の空には、冬の星座が昇っています。

1月1日午後7時ごろ、上弦を過ぎた月がほぼ真上に見えます。観察会では、月のクレーターや土星、木星、火星を天体望遠鏡で観察する予定です。東の空には、オリオン座やおうし座、ふたご座などが見られます。冬の星空には1等星が多く、線で結ぶと「冬の大三角」や「冬のダイヤモンド」を描くことができます。

冬の夜空に、冬の大三角や冬のダイヤモンドを描いてみましょう。

また、星が誕生する「星雲」「星団」も数多く存在します。代表的なものでは、オリオン大星雲やプレアデス星団(和名「すばる」)があります。双眼鏡や天体望遠鏡を使って、星雲や星団、2重星の観察をお楽しみください。

冥王星には、ハートの模様があるみたい。

余談ですが、太陽系の惑星というと「水金地火木土天海冥」とか「この20年間は、水金地火木土天冥海だよ」と覚えた人もいるでしょう。2006年以前は、太陽系の惑星は9個あると学習しました。ところが、太陽系の第9惑星「冥王星(めいおうせい)」は、望遠鏡の発達により冥王星に似たような天体の発見が相次ぎ、惑星の定義が改めて問われるようになり、最終的に冥王星は「準惑星」に分類されるようになりました。

2023年1月1日 17:30 西の地平線付近

さて、懐かしの(?)冥王星は1月1日どこにあるのか調べたら、なんと金星のすぐ隣にあるではありませんか。とはいえ明るさは14等星ととても暗いため、大きな望遠鏡を使わないと見えません。しかし、そこに冥王星があるとわかっただけでも「この空に惑星が勢ぞろいしている」と個人的にはうれしい気持ちになります。

星空観察会の参加方法については、日光林間学園HPのイベント欄をご覧ください。

星空案内人 片股ジムニー

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