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40歳と80歳の壁の本を読んで。

6年ぶりに帰ってきた宮崎。
いろいろなタイミングや事情もありつつも、一番の動機は「母」でした。

倒れたとか命に危険があったわけではありません。
でも、なんとなく。離れてても、何か違うなって感じたんです。
いや、離れてたからこそ気付いたのかな。

そして実際に久しぶりに一緒に生活してみて、最初はすごく気負いました。
「わたしがなんとかしなきゃ」みたいなことを。

だけど、母は78年生きてる歴史を持つ人間です。
母のルールがあり、母の好みがあり、母が生きたい道があります。
その母のこの先の道に、自分がどう関わって何をすることが母にとって幸せなのか。

そう思って、まずはそのヒントになるのではないかと思い、この本を買ってみました。

「80歳の壁」和田秀樹


精神科のお医者さまで、三十年近く高齢者専門の精神科医として働いてこられたそうです。

最近は、西洋のお医者様や薬剤師さんの「西洋薬」に対する見解も様々ですが、和田先生もそのことに触れていて興味深かったです。

あと、「検査」や「検査結果」に対する対処も「年齢」で変わるというお話も。

わたしの父は77歳で他界しましたが、病気でした。
始まりは70歳の時に胃がんが見つかり初期の初期だからと、胃を切り取りました。
その後、見るからに痩せました。
五年経って再発の恐れなしと診断された直後に血痰が出て、時々倒れるようになり、運ばれた病院でステロイド大量投与を受けました。
その時の病名は、のちに誤診だったようでした。
そこからは元気になれず、最後の1年は気管切開などもしたため「喋れない」「飲めない」「食べられない」ままベッドの上で過ごしました。
死ぬ時まで意識がはっきりしていただけに、すごく苦しかっただろうなと思います。
そんな父に毎日会いに行ってた母も。週一のわたしですら何もできない事がこんなに苦しいのかと思ってたので。

当時30そこそこでしたが、あまりにも無知でした。
だからこそ、胸に刻まれたのかもしれません。

「死」は必ず訪れるもの。

「老い」「病気」の場合は、その過程もセットになる。

その道を、いつかその人とお別れするまでの間、どう歩むのか。


読んで良かったなぁと思ったのは、過剰に手を焼かない事と再確認できたこと。

自分が元々、家族ベッタリなタイプではないので、気が楽になったのもあるけど・・笑

それでも、身体のあちこちに「痛み」が出るようになったようで。
今までなかったのがむしろ驚異なんだけど、本人にとっては凄くショックのようで。
近所に上手な鍼灸院が見つかって通ってたら腰痛がだいぶ良くなった矢先、なんとそこの先生が大腸ガンになって入院してしまって(悲)
お元気になって復帰を心から願ってます。

自分の将来も、もちろん行き先は同じであるわけですが、まずは母の花道を。
父にできなかった分も、母にしてあげられたらいいなと思います。

こういう気持ちはもちろん母に知られたくないし、知らないまま幸せに通過してもらうのが目標です。

これからの自分のお客さまも同年代だったり、下の世代の人が増えるだろうから、自分なりに構築してお伝えしていけたらなと思ってます。


と、この本を読みかけていた時に福岡で会った3記事前のミカちゃん。

まだ10ページくらいしか読んでない本をわたしがイキり顔で勧めてたら、カウンターパンチで80歳の半分の40歳の壁を逆プレゼンしてくれるというwww


「40歳の壁をスルッと超える人生戦略」尾石晴



みかちゃんとはこの一年で何回会ったかな。意外と多い気がしますが。

そのうちの多くに、みかちゃんがとても影響を受けてるとお話ししてた「ワーママはるさん」という人がいると。

その人の著書でした!
読んだ後で気付くという、、、

多分、説明してくれた時も話してくれてたはずなんですけど。
全然話し聞いてませんでした(土下座)

あとね、読んだ後だから言うんですが。
実は子供がいないわたしにとって「ママ」というハードルが少し高くて。

どうしても共感できない部分はあるだろうなっていう劣等感ともちがうんだけど、、なんかわかりますでしょうか。通行許可証持ってません的バイアスと言いますか(分かり辛いわ)

そんな感じで、大好きなみかちゃんのおすすめのVoicyも聴かず仕舞いになってて。
でも本読んだ後、すぐ聴きました(笑)
話し声聴きたくて!

そのくらい、本の文章が魅力的でした。

晴さんが二児の母なので、やはりワーママさんに一番響く本であるとは思うのですが、年間300冊本を読むという晴さんの文が非常に秀逸です。
特に、女性にわかりやすい文章です絶対。
その上で、大半の女性が苦手とする「思考の整理」の仕方などが、仕事のことや家庭のことと織り交ぜながら書かれています。

実際わたしは吐くほど苦手です。思考の整理。
頭の中も部屋も「整理整頓」が苦手。
面倒くさいことも苦手。
読みながら、やりたいこと100個書く、のくだりも「いやでもこれはやらなくていいかな」と流し読み・・・

駄菓子菓子!

読み進めていくと、あ、、、?100個書いてみようかな、、、
って思いました。

なぜそれをすると良いのか、っていう道筋が見えて、その道がわたしにも必要性が凄く感じられたからです。

自分にとって良い本って、そうやって「行動」に移させてくれる本かなぁと思うんです。

30代以降の女性、子供を持つ女性をはじめ、わたしのように独身子ナシでも50代でも60代でも、発見のある本だと思います。

そう、ひとつだけ思ったのが「何歳でも」良いと思うのです。

思い立ったが吉日です。

年齢が上がれば上がるほど、行動のスピードが上がるのも魅力です。
だって一分一秒、もったいないから。

40の時にわたしに勇気をくれたのは、わたしよりも大先輩のお姉様たちでした。
たまたま、50を過ぎて転職された人に巡り合い続けたんです。

しかも、成功ってなんでしょうか。
人によって、幸せを感じる価値は違います。
この6年で、わたしも自分が何をしてどこに向かって行きたいのか漠然と考えてました。
でもわたし、昔からゴールを決めるのが下手で下手で。

美容室経営時代も、経営講習などで言われる「逆算的思考」をしたいのにそもそもゴールがわからんから逆算できなくて、閉店後の店でひとり泣いてました(マジ)
考えるスタートにも立てねぇじゃねーか、、と、、

なんかだから、簡単に見つかる人も見つからない人もいると思います。

でもそれでいいはずです。
見つからないなりに、もがいた今までがあったから今のわたしがいます。

情けない思いをしたり恥ずかしい思いをしつつも、表の仕事ではわたしを好いてくれたお客様がいて、その人たちに映る自分に励まされました。

そういう経験をしてきた中で自然と照らされはじめた自分の道が、今うっすら見えてきてます。


なんかね、そういうことも、もっとすっごい説得力のある言葉でこの本に書かれてます(笑)


この本を読んだ直後に、めちゃめちゃみかちゃんと話したくなりました。

わたしのソウルメイト(次女ちゃん)出産後の1年を過ごした後、どんな気持ちで今いるのかなって。
こないだ会った時、すでにこの本を読んでいれば!!!!(悔)

なので来月聞かせてもらいますからね(義務)


生き方に正解はないし
働き方に正解はないし
子育てに正解はないし
健康に正解はない

幸せに感じるところも。


そのひと、ひとりひとりの座標を一緒に見つけていくお仕事をしたい。

かー。
だからもっともっと勉強せんといかーん。

これからはでも、なるべく楽しく勉強したいです頑張ります。


ではまた。

かつらこ。









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