夢のなかに/夢のつづき
「夢」とは何だと思いますか。
よく日々の生活のなかで脳が得た情報を寝ている間に整理しているとか聞いたことがあるのですが、実のところどうなんでしょうか。
夢で斬りかかられて、目が醒めたらその部分が切られたかのような跡がついていたとか(どこで聞いた話だったかしら?)…本当なのでしょうか。
良いものであれ悪いものであれ、夢とは曖昧で支離滅裂な内容が多く、しかもすぐに忘れてしまうもの。
その不思議さゆえなのか、特に古代では神秘的なものだと考えられていたようです。
それ以外にもうひとつ思い浮かべるものがあります。
よく将来の夢、などという「夢」です。
こちらは希望や高い理想を指すものだと思います。
個人的に美しいものを想像してしまいますね。
そんな不思議で謎めいた「夢」と理想が見え隠れする「夢」、ふたつの意味を込めた絵を描きました。
現実から素晴らしい理想の世界へと誘われるような感覚をイメージした「夢のなかに」
その理想とする世界に完全にいってしまった「夢のつづき」
それぞれに描いたのは藤の花と月下美人ですが、理想の世界(を象徴する女性)を際立たせるためには細かく描く意味がない(というより細かく描かないことに意味がある、のほうが正しいかも)と思ったのでかなりあっさりめに仕上げました(特に藤のほう)
結果的にテーマが明確になって、これでよかったのかなと思っています。
ただいま開催中の個展「花と偶像のあいだ」に出展しています。
よろしければぜひ実物をご覧ください。
個展の詳細はひとつ前の記事か画像をご覧ください。
また個展期間中だけではありますが、ギャラリー様のオンラインショップでもお取り扱いがございますので、よろしければそちらもご覧になってみてください。
https://www.gallery-amoreginza.jp/product-list/113
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