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かつら
2020年5月8日 01:11
てきとうな相手と手を繋いで、ハグでもして、駄目な気持ちになった頃、やっと、一日は終わる。全然綺麗じゃない月が、空に佇み、これから明けていく夜になんの未練もないような顔してる。いつも足りない。自分を満たすものを知らない。例え知っても与えない。ただ枯れてゆくのを待つ私の胸は、本当の愛を知らなかった。帰り道、繰り返す過去を両手ですくい、涙と共に流れさせたら、やっと、時計の針は進む。自分自身