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もしも、阪神タイガースのファンがマネジメントを学びたいと思ったら

2005年以来、18年ぶりにセリーグを制覇した阪神タイガース。「アレ(=リーグ優勝)」を合言葉に、快進撃でペナントレースを制しました。

今年のタイガースの強さには、金本監督、矢野監督時代のドラフト、育成で選手層が厚くなっていて、球団フロントのサポートなど複数の要素がバックボーンになっていることが挙げられますが、最も大きな変化点として、岡田彰布監督の優れた采配やチームマネジメントがあると思います。

私は、いち阪神ファンとして、今年のタイガースの試合は見応えがあり、楽しく、なおかつ強かった印象が強くあります。特に「やっぱりここで、この選手が代打や!」のように、納得感のある采配にうなることもありました。

そのうち、試合中継やスポーツニュースに飽き足らず、岡田監督の一問一答や、虎バン記者の方の采配の考察などを読むのが楽しみになり、岡田監督のやりくりの上手さ、言い換えると「マネジメント能力の高さ」に感銘を受けまくってました。

とはいえ、どこがどうすごいのか、体系的に分析するのと、正確に言語化するのは難しいな…と思っていたところ、見事な分析と読みやすさを兼ね備える優れた考察を見つけました。

その文章が、橋本トヨキさんの「阪神タイガース優勝の背景から考える9つの岡田監督流マネジメントの極意」というコラムです。

トラファンならではの熱さがありながら、マネジメントの専門家ならではの分析と解説は、とても読みやすく、理解しやすい内容だと思います。

もしも、あなたが阪神タイガースのファンなら、いや、ファンでない方も、勝負強い優れたマネジメントを学びたいと思った方は、この考察のご一読をおすすめします。▽▽▽

橋本さんの解説を読んで、いろいろと気づきがありました。

例えば、今年のタイガースは、力のある選手はたくさんいますが、絶対的エースや、打撃タイトル確実のようなスラッガーはいません。

つまり、絶対的な柱がいなくても、守りの野球を貫き、選手の能力を引き出す岡田監督の采配が際立っていると言われています。
つまり、選手の力を活かすリーダーシップが優れているという評価が、スポーツニュースやネット記事に多く見受けられます。

世の中の優れたリーダーに見られる資質の一つとして、「軸がブレない」という資質があります。

岡田監督は「オレ考えるのが好きやから」とコメントしているように、日々、常に考え続け、少しずつ地道に、自分の軸と信念を繰り返し強化しているからだと推測します。

その信念から生み出される、とっさの判断や采配には、根拠があり、迷いが少ないので、周りを巻き込んで、良い影響を生み出すと思います。

この点については、橋本さんも次のように分析されています。

岡田監督自身が、自分の軸をしっかり持ち、信念を持っているからこそ、とっさにこういった行動がとれるのだと思う。そういった影響力のあるリーダーの振る舞いは、間違いなく選手たちメンバーにも影響を及ぼすものだ。
実はこれも前向きな行動の原動力となる心理的資本を刺激しているのだ。

自チームの選手のコンディション、試合の流れ、相手チームなど、徹底した観察力と、何手も先を読む洞察力、感情移入しすぎない距離で人間関係を保ち、思い切った決断(采配)をするなど、橋本さんの分析は、「岡田監督のマネジメントがどう優れているか」を分かりやすく解説してくださっています。

職場における組織づくりのケーススタディとして、リーダーの姿勢、凡事徹底の大切さ、人材の活かし方のヒントが学べるのが、今年の阪神タイガースではないかと思います。
今年、私が仕事に取り入れたのは、まだ「ハッキリ言って」という岡田監督の口ぐせだけです(笑)。

橋本トヨキさんの熱い考察を繰り返し読んで、阪神タイガースの優れたマネジメントを、日々の仕事に取り入れていきたいと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

#カツオnote vol.25
#阪神タイガース #アレ

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