成人だ【#11】

きのう物語は、昨日撮った写真一枚と、その日記です。

もう、このトピックで落ち込んだり、揚げ足をとったり、つべこべ言うのはやめにしよう。

成人式の発祥地は埼玉県蕨(わらび)市、もしくは宮崎県諸塚(もろつか)村と言われている。そして蕨市ではじまった成人式のきっかけは、1946年「敗戦後で暗い世の中だけど、明るく生きよう！」というルーツにある。

2021年ならば、「感染症で暗い世の中だけど、明るく生きよう！」

何を呑気な。先が見えないこの世の中で。いや、きっと、当時の蕨市も、どこかの市町村からは、同じことを言われただろう。

しかし、成人式は続いてきた。だから、「明るく生きよう」という、75年前の思いを、わたしたちは、75年後でも、伝えられるように、と。時代の壁で、形が変わっても、同じ心は忘れずに、と。

成人式がある人も、ない人も、延期になった人も、心から、おめでとうございます。わたしは少しだけ歳が多いですが、みなさんに、良いモノを届けられるよう、感染症に気をつけながら、できるだけがんばります。みなさんの明るさにも、負けませんから！

市の成人式が中止になった、知り合いの女の子をひとり、撮らせていただいた。もちろん、難しい社会情勢には嫌気が差すが、かわいそう、ではなく、ありがとう、と引っ張る大人になりたい。